「処方された薬をそのままで食べる猫氏。
私『美味しい味がついてる薬なんですね。飲ませやすかったです』
先生『特にそういうフレーバーはついてないので、とらじくんは変わってますね』
#ドクターに言われた衝撃的な言葉」
まるでおやつのように薬を食べる猫ちゃんの動画がTwitterで話題になりました。投稿したのは、凜太郎猫日記さん(@rintaco78)。動画は、飼い猫のとらじくん(雄・2歳)が以前薬を服用していたときに撮影したもの。当時とらじくんが薬を嫌がらず食べてくれたので、何かおいしい味が付いていたのかと思ったとか。そこで、かかりつけ医に聞いてみたところ、「フレーバーはついてないので、とらじくんは変わってますね」と言われて驚いたそうです。
「お利口さんですね 食べてくれない子はホント食べないから凄いと思います」
そんなエピソードを添えて投稿した薬を食べるとらじくんの動画には「お利口さん」と褒める人たちが続出。また薬の形状から「かまぼこ風味の薬では?」との声も上がるなどたくさんのコメントが寄せられています。
「お利口さんですね 食べてくれない子はホント食べないから凄いと思います」
「おやつを食べているかのごとくお薬をwwww」
「良い子ッッッッッッッッ…………………!!」
「アモキクリアですか? アモキクリアなら魚の味がついて美味しくなっているそうなので食べやすいそうです。うちの子も良く食べてましたw」
「アモキクリアはかまぼこ風味らしいです」
多くの人からいっぱい褒められたとらじくん。撮影当時のことなどを、投稿した飼い主の凜太郎猫日記さんに聞いてみました。
猫用のカニカマや魚系のおやつを食べないのに・・・なぜ薬は食べる?
――薬を食べるとらじくんの動画が話題になりました。撮影当時のことを教えてください。
「当時いろいろ薬を服用している時期で、試供品のちゅ~るを乗せて投薬していました。でも試供品がなくなったので口に入れて投薬していたんですが嫌がらなかったので、そのままであげたら食べた感じだったと思います」
――動画の薬は、リプライで抗生剤のアモキクリアという薬ではないかとの声が上がりました。かまぼこ風味だとか?
「そうですね。動画の薬はリプで教えていただいたアモキクリアに似ていると思います! 他の猫ちゃんもそのままで食べたと多数リプいただきました。おいしい味なら納得したのと、猫ちゃんたちがおいしく食べられるお薬が増えるといいなと思いました。ですが、とらじは猫用のカニカマや魚系のおやつを食べないので、薬よりおやつを食べてほしい飼い主心です・・・」
――というと、おやつよりもかまぼこ風味の薬の方がお口に合った・・・!? 実際、薬を食べていたときのとらじくんの様子は?
「普通にパクッ、ゴクンって感じでした。もっと欲しそうな感じではなかったです」
――なるほど。動画で食べていた以外の薬も食べられるのでしょうか。
「はい。実は動画以外のお薬もそのままで食べているんです。動画は撮っていなかったんですが白くてツルッとしてるお薬は食べていましたね。プレドニゾロンは口に入れてしばらくして出されました」
――プレドニゾロンはステロイドなので苦いようです・・・やはり、苦い薬は食べにくいのかもしれませんね。とはいえ、薬を食べたとらじくんのことを「変わってますね」と言い放ったかかりつけ医の先生はどんな人?
「先生はとても朗らかで誠実な方です。とらじの病状が安定しなかったときに大きい病院の先生に相談してくれたりいろいろとお世話になっています」
薬を嫌がらず食べる猫は下半身不自由・・・でも、通院も嫌がらないお利口さん!
――そんな薬を嫌がらずに食べくれるお利口さんなとらじくん。下半身が不自由だそうですね・・・。
「友人が保護した子猫がとらじでした。2カ月できて、当時はとても活発な子でしたが運動神経が悪いと感じることも多々ありました。4カ月くらいのときに椅子から落ちたとき、着地ができなかったようで次第に後肢の動きが悪くなってきてしまいすぐに病院に。レントゲンでは胸椎と腰椎の骨の一部が成長不良かな?というくらいでお薬処方していただきましたが、様子を見ているなか悪化。MRIや末梢神経の検査をすることになり、結果は胸椎の脱臼と感覚神経が後肢左右ともに鈍いことが分かったんです。
検査結果からみた先生の推測ですが先天的に感覚神経の異常があり、そのため落下、上手く着地できず胸椎脱臼してしまったのではないかということです。そのため下半身の動きがよくありません」
――今はどんな具合い?
「現在は成長も止まり症状も安定しているのでお薬不要です。ただ排尿のコントロールがうまくできないので、新生児用のおむつを使っています。おむつかぶれ防止のため毎日おしりをシャワーしていますが、大人しく洗わせてくれます」
――とらじくんは、どんな猫ちゃんでしょうか。
「穏やかで甘えん坊です。優しい猫パンチや甘がみはありますが攻撃するという考え自体がなさそうです。頻繁な通院でも病院嫌いにならなかったですし、ワクチン接種時は看護士さんにごろついてる間に終わったり…困ったことはありません。今は痛みとかもなさそうなので毎日穏やかに過ごしています!」