2週間の育休中「俺の飯は?」「お金!お金!」…遊びほうける夫にぼう然 産後の恨みは一生の恨み「せめて気遣ってほしかった」

長岡 杏果 長岡 杏果

2022年10月1日から、男性の育児休業取得を推進するため、新たに「産後パパ育休(出生時育児休業)」が始まりました。子どもの出生日から8週間以内に、2回に分けて最長4週間まで育休を取得することができ、柔軟に利用できるという特徴があります。制度新設を受け、男性の育休取得への関心が高まっています。

制度を活用しながら育休を取り、育児に協力しているパパたちがたくさんいる一方で、一部のママたちからは「育休を取ってほしくない」という声も聞かれます。純粋に休むことで「収入が減る」ことを懸念するだけでなく、「ストレスになる」「世話のかかる家族がもう一人増えるだけ」といったことを心配している人もいます。リサさん(30代・事務職)も、育休を取得した夫・Sさんに振り回された経験があるといいます。

――Sさんが育休を取ってよかったですか?

結論からいうと、我が家の場合はよくなかったです。夫が勤めているのは大企業のため、福利厚生は大変充実しています。私にはなんの相談もなく2週間の育休を取ったので正直驚きました。

本当に育児に協力をしてくれたのならよかったのですが、2週間の休暇中は『遊び放題』で、ほとんど家にいませんでした。私が40℃をこえる高熱を出して、乳児を1人で見ることが難しい状況のときも、私と乳児をおいて旅行に出かけてしまいました。

――パパの育児休暇制度をどのように考えますか?

パパの育休制度自体はとてもよい制度ですが、夫のように非協力的な場合は、何の意味があるのかな?と思います。

旅行から帰ってくれば「俺の飯は?」と聞かれ、遊びに行ってお金がなくなれば「お金!!お金!!」と催促され、夫の存在は私にとってストレスでしかなく、育休なんて我が家には必要なかったです。

珍しく家にいると思えば、「赤ん坊の泣き声がうるさい」と言うので、乳児の世話をしながら夫にも気を遣い、これなら外で働いてくれたほうがよほどマシでした。ちなみに収入面に関しては2週間だったので、特に減ることはありませんでした。

――育休中の夫に求めることは?

パパの育児休暇は本来「遊ぶため」にあるわけではありません。ママさんと一緒に育児をするための休暇です。もちろん、夫が息抜きで出かけること自体はいいのですが、たまにならともかく常に遊びまわり、育児から逃げて文句だけ言うのでは、こちらにとってストレス以外の何ものでもありません。

育児が苦手でもいいので、せめて気遣ってほしかったです。「体調は大丈夫?寝不足だろうから少し休んで、僕が見ているよ」など、些細なことかもしれませんが、そんな優しい気遣いがほしかったですね。

――これから育休を取られるパパたちに望むことはありますか?

最初はおむつを変えられなくてもいいんです。ミルクの作り方がわからなくてもいいんです。最初から全部できなくて当たり前です。ただ育休中は奥さんの負担にならないようにしてほしいです。そして自分でできる範囲でいいから、奥さんのことを気遣ってあげてほしいです。

   ◇   ◇

産後の恨みは一生の恨みといわれています。そうならないためにも「子どもが生まれたら育休を取るつもりの男性には、思いやりを忘れないで、奥さんと仲よく子育てをしてほしいですね」とリサさんは話してくれました。

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