警察署の「アレ」、実はこんな風に作られていた…! 28万回、再生された製造過程に「鉄じゃなかったんだ」と驚きの声続出

馬場 かやの 馬場 かやの

「皆さん一度は見たことがあるアレ。国内生産の7割以上を製造している福井県の現場。てっきり金属で作られているかと思ってましたが、裏面の構造や釉薬などの技術は陶磁だから半永久的に保つとのこと。もはや焼き物とは思えないレベルでした。素晴らしい」

そうツイートされたのは、ものづくりの現場の見学動画。年間200日以上、日本各地の会社や工房を巡り、現場で出会った凄い技を紹介する、金谷 勉さんの投稿が話題になっています。

一体何が出来上がるのでしょうか?動画を見た人からは、「初めて知った!」と驚きの声が多数あがっています。

「マジかwwwwwww」
「今の今まで鋳物かと思ってた。陶磁だったのか、吃驚した。」
「鬼瓦 みたいなものなんだ!(刮目)」

動画の最後に現れたのは、警察のシンボルマークである旭日章でした。

日本の警察のほか、多くの国家機関のシンボルマークとして用いられている「旭日章」。桜の代紋や単に日章ともいいます。警察で現在のこの五角形の「日章」が正章として採用されたのは1948年からだそう。そんな「日章」、実は国内生産の7割以上が福井県で製造されているということも驚きですが、さらに驚くのは「陶磁」だということ!

動画を紹介した金谷 勉さん(金谷 勉 @ CEMENT PRODUCE DESIGN)は、2011年から全国各地の町工場や職人との協業プロジェクト「みんなの地域産業協業活動」を始め、600を超える工場や職人たちとの情報連携を進め700種の商品開発に携わり、さまざまなヒット作を生み出すプロデューサー。「#おうちで工場見学」という動画をTwitterやYouTubeで発信しています。動画について聞きました。

警察署に掲げられているあのマークは、なんと陶磁だった

——日章を作られている職人さんと出会ったきっかけは?

「昨年、福井県に訪れた際に知人を介して、セラミック造形企業の『廣部硬器』さんを紹介していただいて。警察の日章は、昔は木製だったそうなのですが、耐候性が低い金属ですと錆びるなどの問題もあり、越前焼を学んでいた先代が焼き物で代用しようと作られたそうです。見学に伺った日は休日だったのですが、快く現場を見せて頂いたお礼を兼ねてTwitterで発信させていただきました」

——「#おうちで工場見学」というタイトルで動画の発信を始めたのは?

「コロナ禍で各地の事業が冷え込む中、発信が苦手な職人に変わって少しでも盛り上がるきっかけになればとはじめました。年間200日以上、日本各地の会社や工房を巡り、現場で出会った凄い技を投稿しています。日本が誇る職人技を知ってもらうきっかけになれば嬉しいです」

 日本各地のモノづくりの奥深さを知ることができると、金谷さんの今後の動画発信にも期待が寄せられています。

金谷 勉さん(金谷 勉 @ CEMENT PRODUCE DESIGN)

■Twitter https://twitter.com/cementblue/

■YouTubeチャンネル/おうちで工場見学https://www.youtube.com/channel/UCaBKExNEAWCHIkwgPoZg8IA

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