ジャニーズ「嵐」の聖地…滋賀の「大野神社」に今も人気が集まるワケ ファンに寄り添う神社の思い

京都新聞社 京都新聞社

 人気アイドル「嵐」のリーダー大野智(さとし)さんと同じ名を冠し、ファンの「聖地」とも言われる大野神社(滋賀県栗東市荒張)に、今も多くのファンが集まっている。グループ活動を休止して年末で2年となるが、神社側も新しい「5色」の御朱印を授与するなどファンに寄り添い続けている。

 「嵐の5人が健康でありますように」「嵐が復活しますように」―。嵐ファンが書いたとみられる絵馬が境内に並ぶ。グループ結成日(今月15日)に参拝した大学生(19)は「大野くんのファン。お参りしたら本当に会えそうです」と満足げだ。

 ファンの注目を集め始めたのは十数年前。神社名に加え、禰宜の大宮聰(さとし)さん(49)の名前の読み方が大野さんと同じで、名字も嵐メンバーの二宮和也さんと大野さんのユニット「大宮SK」と一致すると話題になった。

 同神社の関係者は「神社は人に足を運んでもらって発展する」とおもてなしに注力。嵐にちなんだ授与品を用意し、今年も「5色」をあしらった御朱印を作った。デザインを担当する巫女(みこ)の大久保里奈さん(23)は「自分がファンだから、何があればうれしいか分かる」とほほえむ。

 活動を休止して時が経過するが、現在も参拝するファンは絶えない。娘らと訪れた滋賀県長浜市のパート女性(61)は「嵐がきっかけで大野神社を参拝するようになり、初詣や厄払い、車の祈祷(きとう)にも来ています」と語る。他の人気アイドルグループのライブチケット当選を祈願する人の姿も見られるという。

 大宮さんは「ここに来れば、心が落ち着くという人もおられる。何度も足を運びたくなる神社づくりをしたい」と話した。

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース