今、韓国女子の間で流行っている、ジムやダイエットで美しくなった体を写真に残す「ボディプロフィール撮影」。でも日本では聞いてもあまりピンとこないし、ボディプロフィールを専門に行うスタジオもまだまだ少ない。
そんな中、兵庫県姫路市に「最高の仕上がった体を、最高に美しく」を謳い、ボディプロフィール撮影を行うカメラマンがいる。「studio GAON」の朴相九(パク サング)さんだ。なぜ日本で始めたのか聞いてみた。
光と筋肉を知るカメラマンのボディプロフィール撮影
普段はスタジオでのブライダルフォトや宣材写真、また企業からの依頼などを受けて色々な場所で撮影を行う朴さん。「期待を超える写真を」という信念は、ボディプロフィール撮影でも変わらない。現在、朴さんにボディプロフィール撮影を依頼してくるのは、主にボディビルダーと呼ばれる人たちだ。
まずはコンセプト決め。「かっこよく」あるいは「爽やかに」など方向性を決めたら撮影に入る。背中や腕、ヒップ、太ももなど、依頼主がアピールしたい部分を際立たせ、ポーズを何パターンも撮っていく。衣装替えもしながら、2~3時間の撮影ですっかりモデル気分に。
朴さんが駆使するのは光。ライトの操り方と体の筋肉のつき方を熟知しているから、筋肉の凹凸を効果的に浮かび上がらせた撮影ができる。本人も気づいていない魅力を浮き上がらせるため、「もっとウエストをひねってみて」と注文を出したり、「少し力を緩めてみて」と力みを取るアドバイスをしたり。
「実は筋肉をギュッと締めてしまうと、写真では目立たなくなる部分もあって。そういうときは、ほんの少し力を抜いた方が、凹凸が出て映えるんですよ」
親しみやすい朴さんの雰囲気と的確なアドバイスで、撮られる人もモニターを確認しながらアイデアを出す。意見を交わし、楽しみながら撮影する様子は、まさに2人でひとつの作品を創り上げる共同作業のようだ。「ボディプロフィール撮影を一番楽しんでいるのは、カメラマンの私かも知れません」と朴さんは笑う。
撮影をゴールに!モチベーションアップにぴったり
朴さんは韓国のソウル出身。美に対する意識が高い韓国では、ボディメイクに励む一般人も日本よりずっと多く、ソウル市内にはボディプロフィール専門のフォトスタジオが何百軒もあるらしい。
朴さんがボディプロフィールを始めたのは、東京で活動するある男性との出会いがきっかけだった。男性はSNSにアップされる海外選手のボディプロフィール写真のような撮影がしたくて、引き受けてくれるカメラマンやスタジオを東京で探したが見つからなかったという。ところが出身地である姫路に住むご家族から、「韓国人の朴さんならお願いできるかも」と連絡があったのだ。
経験はなかったが、以前からボディプロフィールに興味があり、光と影を生かした撮影が得意だったのでチャレンジ! 男性に気に入ってもらえたおかげで、少しずつ口コミで広まり、今まで30人ほどを撮影してきた。そのうち9割ほどがリピーターになるという。
撮影は、普段からジムで体を鍛えている人も大歓迎だ。「コロナ禍でジム通いや、自宅トレーニングを始めた人も多いですよね。でもモチベーションを保つのが大変という人は、半年後にボディプロフィール撮影をしようと決めてみて。締め切りまでに体を仕上げようと、高いモチベーションを維持しながらトレーニングを続けられますよ」
最近は、韓国の女子のように体を鍛えている人やダイエットに成功した人、ヨガのインストラクターも撮影に訪れているそうだ。
日本で、ボディプロフィールを広めたい!
ボディメイクのために日々努力を重ねる彼らを「すごい」と称賛する朴さん。だからこそ、そのとき一番良い状態の体を撮らせてもらって、むしろ光栄に思っているという。
「鍛えた体を最高に美しい形で残したい人は多い」と将来性を感じる朴さんの夢は、日本でボディプロフィール撮影の文化を広めることだ。満足できる時間と作品を提供してくれるGAONのボディプロフィール。自撮り写真や記録写真ではもの足りない!という人や、自分の最高の瞬間を美しく残したい人にはぴったりなのではないだろうか。
studio GAON https://www.studiogaon.com/