三重県の南北の長さがSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは、紀伊半島の風景写真や、地理について思いついたことを図表化してSNSに投稿するのが趣味だというただのキツネさん(@kiinochirisuki)が「南は湘南から北は日光までの距離に匹敵する三重県の長さは異常」と投稿した三重県と関東地方の比較図。
ただのキツネさんはこの他にも、三重県と近畿地方、北海道などとの比較図を紹介。三重県の面積は47都道府県中、25番目とさして広いわけではないが、比較図で見てみるとたしかにその南北の長さは特筆に価する。
三重県の公式サイトによると、県土は東西約80km、南北約170km。また、都道府県の各種データを集めた「都道府県データランキング」では「タテに長い県」を計算。都道府県の東端と西端の経度差から東西長、南端と北端の緯度差から南北長を割り出し、東西長と南北長の比率を計算したもので、三重県は全国5位のタテ長県になっています。
ただのキツネさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「三重県人です、以前この地域の某バス会社運転士をしておりまして、南は志摩地域から出発して集客しながら亀山の関ドライブインより県外へ出るコースが幾度とありましたが、日帰りだと県外観光より地元の乗車時間の方が長くなるのが辛かったですw」
「墓参りの時、三重県をクルマで縦断しとります。諸事情によりお墓が3箇所に点在しているので、桑名市のお墓参りを済ませたら、R23~R42を使ってひたすら南下(東名阪は中途半端なので使わず下道で)し、御浜町に向かいます。ああ、しんど。(因みに最終目的地は新宮市っすw)」
「この県を北へ西へ一時間以内で抜けれるひのとりは凄い」
「その三重県を南北に縦断するのが特急南紀です。長島付近から新宮まで約3時間掛けて走破します。」
など数々の驚き、共感の声が寄せられている。
ただのキツネさんにお話を聞いた。
ーー三重県の長さに気付かれたきっかけをお聞かせください。
ただのキツネ:自分は地図が好きすぎてトイレの壁にも貼るくらい好きだったのですが、ふと眺めて「三重県って意外と大きいかも?」と思いました。面積は隣の愛知県と同じ程度で順位でいうと24番目で普通。なのに明らかに大きく感じる。そこで県の大きさは面積では測れないということに気づき、改めて比較してみました。関東地方との比較でも、実は栃木県、群馬県の面積は三重県よりはるかに大きいのです。
ーー三重県の地形に感じる魅力をお聞かせください。
ただのキツネ:三重県は真ん中の伊勢市にちょうど中央構造線が走っていて、それを境に北と南では地形の険しさが大きく違うのが魅力だと思います。三重県を南北に縦断するJR紀勢本線を乗り通すとその違いがよく分かると思います。
ーーこれまでの反響についてご感想をお聞かせください。
ただのキツネ:引用リツイートでは「三重は南は伊勢志摩までしか行ったことが無いので知らない」というような声が多く見られ、紀州出身者の自分としては由々しきことでしたね。そうならないためにもTwitterで尾鷲市や熊野市など三重県南部の紀伊エリアの魅力を発信しなければと改めて思いました。
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三重県は地域ごとに文化や気候が異なり、山海の珍味や景勝、歴史遺産も数多い。ご興味ある方はぜひ何日かかけてゆっくりと巡っていただきたい。
なお、今回の話題を提供してくれたただのキツネさんは、この反響に乗じて三重県南部の尾鷲市九鬼町にある景勝地「オハイ」を多くの人に紹介したいという。
オハイとは尾鷲のリアス式海岸に面したスポットで、「オハイブルー」と呼ばれるエメラルドグリーンの海は感動必至。三重県南部を訪れる方にはぜひ訪れていただきたい。
【ただのキツネさん関連情報】
▽Twitterアカウント
https://twitter.com/kinokuni_fox