笑わせ、そして考えさせてくれる「イグ・ノーベル賞」 受賞研究の数々を紹介…世界展が10月に大阪で開催 

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工業賞を受けた千葉工大の研究とは…

円柱形つまみの回転操作における指の使用状況についての研究

<研究概要>

身の回りには、つまみやグリップ、ノブやダイヤルなど様々な機器があるが、使用者は、何本の指でどの位置に触れて回すかなどわざわざ考えず、いつも無意識に操作をしている。この「無意識の行為」をグラフや数式で表せないかと考えた。
実験では、45本の直径が異なる円柱を32名の被験者に回してもらい、操作開始時の指の使用本数と接触位置を統計的に明らかにした。この結果は、つまみの大きさや形状をデザインする際に役に立つと考えられる。

<コメント>
今では軽く操作できるレバーハンドルの方が一般的ですが、タッチパネルや非接触の動作に関する研究も増えています。20年以上前のある種時代遅れの研究かもしれませんが、コロナ禍で人とモノの関係をあらためて考えるきっかけにもなると評価されたのかもしれません。
受賞について、研究者としては「人々を笑わせ考えさせた研究」ということで複雑な気持ちでしたが、着眼点を評価された「デザイナー」としては大変嬉しく思います。これを機に無意識の行為を研究する若い研究者やデザイナーにもっと注目が集まることを期待しています。

論文はこちら→https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssdj/45/5/45_KJ00001647367/_article/-char/ja/

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