スーパーでの「買い物頻度・時間」が増加傾向…「物価上昇で安いものを探すため時間がかかる」などの声も

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コロナ禍や物価上昇はさまざまな形で生活に影響をあたえていますが、日常の買い物頻度や時間に変化はあったのでしょうか。電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」を利用する全国の男女2万2112人に調査をしたところ、スーパーでの買い物の時間については「20分~30分未満」「30分以上」の割合が増えるなど、“長時間派”が増加する結果となりました。また時間が増加した理由については「物価が高いので厳選して買い物するため時間がかかる」など「物価上昇」の影響を受けていることがうかがえたそうです。

凸版印刷株式会社と、グループ会社の「株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス)」が、2022年7月に「買い物に関する意識調査」と題して実施した調査です。

まず、「直近3か月以内にスーパーに行った」と回答した人(2万366人)に「スーパーに行く頻度」を聞いたところ、「ほぼ毎日」が13.3%で前回の2022年3月調査の12.4%から0.9ポイント上昇し、1年ぶりに13%を越えたそうです。そのほか、「2~3日に1回程度」は46.3%で0.3ポイント増加、やや頻度の少ない「週に1回程度」は32.7%で、1.6ポイントの減少となりました。

また、スーパーに行く頻度が高い「ほぼ毎日」と「週2~3回程度」を合算した割合を、初回の2020年6月調査から2022年7月の最新調査まで見てみると、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置といった行動制限の有無によって数値が変化していることが判明。

2022年7月の最新調査では行動制限がなく、まん防期間中だった前回の3月調査の58.4%から1.2ポイント上昇し59.6%となったそうです。

続いて、「スーパーでの買い物時間」に関しては、「10分未満」(9.0%)が前回の9.8%から0.8ポイント、「10分~20分未満」(31.8%)が32.4%から0.6ポイントとそれぞれ減少となりました。その一方で、比較的長い「20分~30分未満」(35.7%)は前回の35.3%から0.4ポイント、「30分以上」(22.6%)は21.8%から0.8ポイントとそれぞれ上昇し、長時間派が増えていることがうかがえたといいます。

最後に、スーパーでの買い物の計画性については、「予定を立てずに購入」する人が8.5%と前回調査の7.7%から0.8ポイント上昇し、コロナ禍で増えた「予定していたものだけを購入」する計画購買派が29.7%から28.5%と1.2ポイント減少していました。

なお、買い物スタイルについては、以下のようなコメントが寄せられ、買い物頻度・時間と非計画購買派の増加が見て取れた原因には、緊急事態宣言等の行動制限がなかったことに加え、「物価上昇」の影響を受けていることがうかがえたといいます。

▽物価上昇のため、余計な物は買わないように事前に決めて買いに行く(60代以上男性)
▽物価が高いので厳選して買い物するため時間がかかる(60代以上女性)
▽物価が高くなって安いところを探して複数店舗を回ったりして余計に時間がかかる(40代女性)
▽今はコロナよりも商品の値上げラッシュに意識がいっていて、お目当ての日替わりセール品に合わせて買い物するので、頻度や買物時間が少し変わった(50代女性)
▽コロナよりも値上げのためチラシ日にまとめ買いするようになりました(50代男性)
▽コロナの第7波が来ているので(店舗)滞在時間は減らしたい(60代以上女性)
▽第7波が来ているので臨機応変に対応したい(60代以上男性)

調査結果から同社は、「現在、日常的な買い物には物価上昇と新型コロナという2つのテーマが大きな影響を与えていることが分かりました」と説明しています。

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【出典】
▽凸版印刷・ONE COMPATH「Shufoo!」調べ

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