茶封筒を使ったラッピングがインスタグラム上で注目を集めています。ごく普通の封筒が、あっという間におしゃれなテトラ形袋に変身するとあって、投稿動画には1万近い「いいね」がつき、「茶封筒でこんなことができるなんて」「ステキ!」「かわいいですね」「作ってみたい」「友達にお土産を入れて渡したいです」などの声が上がっています。
初心者でも「簡単に作ることができます」
投稿したのは、アルファベットを装飾的に書く技術「カリグラフィー」の講師、chercher Ayaka(シェルシェ アヤカ)さん。今回の動画の中でも流れるように文字を書く様子を披露します。Ayakaさんに話を聞きました。
──茶封筒ラッピングを思いついたきっかけは。
「カリグラフィーを始めて以来、ラッピングにも興味を持つようになりました。簡単でシンプルだけど喜んでもらえることを一番に考えて包むようにしています。使う素材は毎回、家にある身近な物でイメージをふくらませています。今回の茶封筒もたまたま手に取ったときにひらめきました」
──動画が注目されています。
「実は以前、写真だけを投稿したことがあり、『もし作り方を知りたい方がいらっしゃったらリールに載せようかと思っています。需要あるかな。。』と書いたところ、『茶封筒がこんなにかわいくなるなら知りたい』と国内外からコメントやDMをいただきました。知りたいと思ってくださってる方がたくさんいらっしゃるなら…と思い、動画を撮影しました」
──初心者でも文字をカッコよく書くことはできますか。
「カリグラフィーの特殊な道具は使っていないので、初心者の方でも簡単に作ることができます。私はクラフトペーパーとホワイトインクの組み合わせが好きなので、白いボールペンを使用しましたが、ブラックボールペンで大人っぽくしたり、カラーペンでカラフルに書いたりしてもすてきですよね。今回の動画では『Just for you』と書きましたが、英語が苦手な方はアルファベットやハートなどのマークを大きくランダムに書くのもおすすめです。お子さまだったら自由にお絵描きして欲しいです。 隙間を埋めるように、カジュアルに書くのがポイントです」
──カット後に残った封筒の上部は。
「そのまま捨ててしまうのはもったいないと感じています。(余った部分を)長方形にカットするとタグを作ることができます。こちらもボールペンでthank youやfor youなどのフレーズを書いて、ハトメを付けてリボンや糸を通せば、かわいいギフトタグの出来上がりです」
──中に入れるプレゼントを考えるのも楽しいですね。
「私はクッキーやチョコレート、キャンディーなど小さなお菓子を包みます。例えばですが、ハロウィンやクリスマス、バレンタインなどに季節のフレーズを書いてプレゼントするのもすてきだと思います。ラフなラッピングなので相手にも気を使わせずに受け取ってもらえるのではないでしょうか」
「茶封筒ラッピラッピング」の作り方
「茶封筒ラッピング」の作り方は次の通りです。
【用意する物】
縦長の封筒(長形4号 90×205mmを使用)、ペン、定規、鉛筆、ハサミ、ハトメ、リボン(ハトメがない場合は、クリップで止めるのも可)
【作り方】
(1)封筒をカットし袋を作る(長形4号を使用する場合、横幅が約9cmのため、縦10〜11cmのところでカット。横幅に1〜2cm足してカットすることがきれいな三角形を作るポイント)
(2)袋の裏表に好みのペンでカリグラフィー
(3)中に物を入れて、口を折り込み、ハトメとリボンを付けて完成
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◆ chercher Ayaka(シェルシェ アヤカ)さん 2019年5月からカリグラフィーを学ぶ。 ウェディングの席札や赤ちゃん用雑貨の月齢カードなど、オリジナルアイテムを制作。個人や法人のロゴなども制作する。2021年8月には大手コスメブランドの宛名筆耕を経験。2022年4月からはモダンカリグラフィーレッスンを開講中。インスタグラムアカウント @chercher_ay。メールアドレス chercher.ay@gmail.com