最近は、将来、介護される立場になったときのことを考え、清拭や排せつ後の処理などの際に介護者の負担や不快感を減らすために、あらかじめデリケートゾーン(Vライン、Iライン、Oライン)を脱毛する「介護脱毛」という言葉を聞いたりする機会が増えてきています。そこで、全国の40代以降の女性1012人に介護脱毛について聞いたところ、介護脱毛のメリットは「清潔さを保てる」が最多に。一方、デメリットは「施術を受けるのが恥ずかしい」が最多でした。また、6割以上の人が「老後に備えて介護脱毛はしておくべき」と回答したそうです。
脱毛サロン「恋肌」が、2022年8月に「老後に備えた脱毛準備に関する調査」と題して実施した調査です。
はじめに、「老後に不安」について聞いたところ、「とても感じる」(34.2%)、「やや感じる」(49.8%)を合わせて、84.0%の人が不安を感じていることが判明。具体的には、「経済面」(78.6%)、「自身の健康」(76.1%)、「自身の介護」(45.5%)、「配偶者・パートナーの介護」(38.0%)、「親の介護」(32.1%)といった回答が上位に並びました。
続いて、「自分が介護を受けることについて不安はありますか」と聞いたところ、「とてもある」(36.9%)、「ややある」(45.1%)を合わせて、82.0%の人が自身が介護を受けることに不安をもっていることがわかりました。また、「今から取り組むべきこと」については、「健康管理」(73.4%)、「貯蓄」(72.1%)といった回答が上位を占めたそうです。
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自身が介護を受けることに不安を感じている人が8割以上いるということを踏まえて、「介護脱毛の認知度」について聞いたところ、「知っている」と回答した人は29.0%に留まりました。
また、「介護脱毛を知っている」と回答した人に「介護脱毛のメリット」を聞いたところ、「清潔さを保てる」(80.1%)、「介護者の負担が減る」(79.4%)、「介護を受ける側の精神的ストレスが減る」(46.1%)、「肌トラブルを防止できる」(38.1%)といった回答が上位に並びました。
一方で、「デメリット」については、「施術を受けるのが恥ずかしい」(65.0%)が最多に。次いで、「時間や費用がかかる」(58.8%)、「肌トラブルが起きる可能性がある」(33.7%)、「痛みを伴う」(27.2%)などが挙げられ、デリケートゾーンでの施術ということから、ハードルが高いと感じている人が多いことがうかがえたそうです。
最後に、「老後に備えて介護脱毛はしておくべきだと思いますか」と聞いたところ、「とてもそう思う」(14.8%)、「まあそう思う」(50.5%)、「あまりそう思わない」(32.0%)、「まったくそう思わない」(2.7%)という結果になり、「とてもそう思う」「まあそう思う」を合わせると、65.3%の人が介護脱毛はしておいた方が良いと感じていることがうかがえたといいます。なお、それぞれの回答については、以下のようなコメントが寄せられたそうです。
【「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した人】
▽自身が医療従事者なので大変さがわかる(40代無職/福岡県)
▽これから高齢者が増えてきて介護のマンパワーが少ないと思うので少しでも負担を軽減させてあげたい(50代非常勤職員/東京都)
▽やはり清潔感があった方が良い(50代会社員/東京都)
▽オムツをした時のことを考えたら衛生面において清潔が保てるから(50代会社員/徳島県)
【「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」と回答した人】
▽そこまで準備しなくてもいいと思うから(50代会社員/神奈川県)
▽そのためではなく普段から手入れをしておくべきだと思うから(50代専業主婦/東京都)
▽介護関係の友人からそこまでの必要はないという話を聞くから(50代専業主婦/東京都)
▽維持するのが大変そう、肌が弱いので心配(60代無職/北海道)
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【出典】
▽脱毛サロン「恋肌」
https://www.koi-hada.jp/lplj_lv/lp03/?refmedia=178