学校の先生「あるある」…1位は「夏休みがあっていいねと言われる」 中学校の先生は「部活動・クラブ活動の指導」に苦労

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学校の先生たちはどんな「あるある」を経験しているのでしょうか。全国の20~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)2000人に聞いたところ、「夏休みがあっていいねと言われる」「児童・生徒の珍回答に笑ってしまう」などに回答が集まりました。また、教員としての苦労については、「授業の準備」が最も多かったそうです。

ジブラルタ生命保険株式会社が2022年6月に「教員の意識に関する調査2022」と題して実施した調査です。

同調査によると、「教師をしていて経験したことがあるもの・行ったことがあるもの」については、「夏休みがあっていいねと言われる」(47.2%)、「児童・生徒の珍回答に笑ってしまう」(44.9%)、「字を見ただけでどの児童・生徒かわかる」(41.6%)、「校区では慎重に行動する」(40.8%)、「大切なプリントを配り忘れて焦る」(33.0%)、「スーツでもスニーカーを履く」(31.2%)、「声が大きいと言われる」(29.4%)、「自分の学校と子どもの学校の行事がかぶる」(26.5%)、「児童・生徒の保護者が同業者でやりにくさを感じる」(25.4%)、「体育館の天井に挟まっているボールが気になる」(23.8%)といった回答が寄せられました。

ちなみに、TOP10以降では「学園ドラマにツッコミを入れる」「授業を忘れていて児童・生徒が職員室に呼びに来る」「学校行事で児童・生徒より張りきる」「オンライン授業で失敗をする」などのほか、「食べるスピードが速い」「生徒の前でも早食いを抑制できない」「生徒に廊下を走るなと言っているのに、授業に忘れ物をして自分が廊下を走る」「国語の教師なのに漢字を度忘れして、授業中になんの躊躇いもなく生徒に漢字を聞く」といった声も寄せられたそうです。

これを男女別にみると、女性では「字を見ただけでどの児童・生徒かわかる」が55.2%と、男性の28.0%と比べて27.2ポイント高くなりました。また、年代別では20代の「スーツでもスニーカーを履く」(42.8%)が他の年代と比べて特に高くなっていたといいます。

続いて「教員としての苦労していること」を聞いたところ、「授業の準備」(42.1%)が最多に。次いで、「保護者とのコミュニケーション」(38.2%)、「学校行事の準備・運営」(35.4%)、「児童・生徒の生活指導」(32.2%)、「テストの作成・採点」(24.7%)といった回答が上位に並んだほか、「コロナ対応」「コロナ対策」など、新型コロナウイルス感染症対策を負担に感じている人もいることが窺えたといいます。

これを年代別にみると、20代・30代では「授業の準備」(20代:55.7%、30代:55.4%)、「授業」(20代:36.1%、30代:30.8%)が他の年代と比べて特に高くなっており、授業の準備や授業自体に精神的・肉体的な労力を費やしたり、骨を折ったりしている人は若手の教員に多いことがわかったそうです。

また、勤務先の学校種別でみると、中学校の教員では「部活動・クラブ活動の指導」(41.0%)が最多となり、全体の21.4%よりも約20ポイント高くなりました。さらに、役職別では、管理職(教頭・副校長・校長)の「PTA関係の業務」が25.0%となり、全体の14.9%よりも約10ポイント高くなっていたといい、管理職を務める人には、保護者や地域と協同で行うPTA活動に対し負担感を抱いている人が少なくないことが窺えたそうです。

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