1万円を超える日傘が飛ぶように売れる! 創業12年で高級ブランド築いた芦屋のメーカーに聞いた

伊藤 大介 伊藤 大介

創業12年で高級日傘ブランドの地位を築いた日傘メーカー「ロサブラン」が、関西の高級住宅街である兵庫県芦屋市にあります。ロサブランは高級日傘ブランド「芦屋ロサブラン」を企画製造、販売し、1万円を超える日傘が飛ぶように売れます。今年は400種の色柄が完売。

日傘の裏地に100%日光を防ぐ生地を用いた「完全遮光」が売りで、丸みのあるエレガントなスタイルやボリュームに富んだフリルも相まって、美容意識の高い芸能人やインフルエンサーが愛用して、急速に知名度を高めました。楽天やYahoo!での日傘販売シェア1位を取ったことも。芦屋ロサブラン唯一の直営店「リアルショップ」と本社がある芦屋市親王塚町を訪ねました。

売り上げの95%がネット販売 唯一の直営店に全国から来店

クリーム色の落ち着いた色調の店内には、色とりどりの日傘が並んでいます。7月までに大半が売れてしまい、8月には本来並べる本数の半分以下になったといいます。芦屋ロサブランは売り上げの95%をネットが占め、商品を直接手に取ることができる直営店は、芦屋市の本社に併設されたリアルショップだけ。東京や名古屋、広島、遠くは北海道からも顧客が訪れるといいます。広報担当の中川泰浩さんは「みなさん関西への旅行や出張のついでに来てくださって、『ここに来るのが夢だった』と喜んでくださいます」と言います。

ロサブランは2010年、岡千秋社長が大阪市内で創業しました。2017年9月に岡社長の出身地である芦屋市に本社を移し、唯一のリアルショップを開きました。色彩豊かな国産生地に、完全遮光、遮熱の裏地を国内でラミネート加工で貼り付け、ガーリーな色柄と堅牢な遮光性を両立させています。「深張り」といわれる傘が開いた時に丸みがあるフォルムや、畳んだときに花びらのように厚みのあるフリルも人気です。

「通常の日傘は、生地にポリウレタン樹脂を塗って遮光性を施しますが、数年で光を遮る能力が劣化します。裏地のラミネート加工まで日本で行い、中国で傘の骨を組み立てて、再び日本に輸入するので、どうしても輸送コストがかかります」と中川さんは高価格帯になる背景を説明します。

日本の技術力で遮光性を高めた高級日傘「芦屋ロサブラン」は、フリーアナウンサーで女優の田中みな実さんら有名人が愛用し、ネット上の口コミも広がって、創業時から売り上げは右肩上がりといいます。「毎年、製造本数を増やしていますが、それでも追い付かない状態です」と中川さん。7月13~19日に東京の伊勢丹新宿本店で催事を行うと、初日で8割が売れる盛況ぶりで、他の百貨店からも引き合いがあるといいます。

1万円を超える高級日傘のため、もともとは40~60代の女性が主要な客層でしたが、ここ数年で20、30代の若い世代も手に取るようになってきました。遮光生地を用いた帽子、マスクなどアパレル商品も好調です。

地球温暖化で年々暑さが厳しくなる中、今後日傘の需要はさらに高まりそうです。中川さんは「日々、品質改善に取り組み、より良い商品を出していきたい」と話していました。

ロサブラン

https://www.ashiya-roseblanc.com/

芦屋ロサブラン実店舗

営業時間10:00~17:30
3月~8月 全日営業(臨時休業日・夏季休業日を除く)
9月     平日・土曜営業(日祝休業)
10月~2月 平日営業(土日祝休業)

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