芸術活動をおこなうKyokoさん(ツイッターID:@NandaroAmerica)が8月2日、「家中のもう使わないクレヨンを娘と剥いてこれからオーブンで溶かして一枚の板にします」とツイート。クレヨンをオーブンに!? 言葉だけでワクワクするこの投稿に、ツイッターでは5.9万いいねがついています。
投稿をおこなったKyokoさんは、アメリカ・ニュージャージー州プリンストンにて画家として活躍中。注文を受けて描くペットポートレートや動物愛護のための絵、和風の開運画などを制作しており、売上の一部は動物愛護団体に寄付しているそうです。コロナ禍でギャラリー閉鎖などが相次ぐなか、現在は図書館やカフェなどで展示をおこない、アメリカで個展を開いたりSNSを活用したり、意欲的に活動をされています。
そんなKyokoさんが今回、クレヨンの一枚板化にチャレンジ。大量に並んだ色とりどりのクレヨンはオーブンで熱され、液体となり、そして見事な一枚板に。完成後はチョコレートのように割られた写真と「子供と延々とお絵描きに向いています」と、リメイク後の活用方法が添えられています。
思いついたきっかけについて聞いたところKyokoさんは、「エンコースティックという、色のついた蜜蝋を溶かして布や紙に描く、古代からの画材・技法にインスピレーションを受けました。蜜蝋は固形の状態の時は現代のクレヨンと似ているので」とし、「クレヨンがもったいなくてどうにか使えないものかと、再利用して作ってみようと思いました。もし失敗したら私が自分の作品で使えばいいやとも思っていました」とコメント。
また、「お子さんや大人の方に絵を教える機会がありますが、まずどなた様にも絵を描くこと自体が楽しく、ストレスにならないように、日常の中で気楽に楽しめるものなんだと指導させていただいております。こういうある意味コントロールがほぼ不可能な画材は、上手にかかなくてはいけない、ここはこうでなくてはいけない、などの固定概念を取り払って、純粋に描くことを楽しむのにうってつけかもしれません」と、クレヨンリメイクのメリットについて話しました。
今回制作に使用したのは、アメリカの一般家庭にあるオーブンだそうで、こんなに大きな一枚板をつくったのはKyokoさんも初めてのことだったとのこと。特にクレヨン以外に液体を混ぜたりはしていないようですが、「他に混ぜたりはしていませんが、ラメなど混ぜても面白そうです」と教えてくれました。
一緒にクレヨンのパッケージ剥きを手伝ってくれたという娘さんは、一枚板を割って楽しそうにお絵描きに勤しんでいたそう。「全部使い切るには相当な量の絵を描くことになりそうです。多分、砕いて溶かしたりして、私が自分の作品に使うようになると思います。子供と合作で何か作るのもいいですね」と前向きな様子のKyokoさん。今後の作品にも期待が集まります。