「松田優作の良さがわからないです」
「『ブラック・レイン』しか観てないような若いモンが、何を言っとる!」
7月9日に行われた「Twtterスペース」で語られた映画ファンのやりとりが話題だ。1週間で1700人以上のリスナーがつく白熱ぶりとなった。現在もリスナーは増え続けている。
「スペース」は、Twitterのユーザー同士がリアルタイムで音声をやりとりできる機能だ。声だけで参加できる手軽さとTwitterならではの拡散性で、ビジネスセミナーや各種の情報交換、軽いノリの井戸端会議まで多彩に使われている。
そこで行われたあるスペースのお題が「松田優作」だった。1989(平成元)年に40歳で逝去し、多くのファンを持つ名優だが、今も衰えない人気ぶりにはスペースを開いた側も驚かされたという。
スペースの名前は「コダマ会」という40代~50代の映画ファンの集い。リーダーの小玉大輔さん(@eigaoh2)は、松田優作の独特な魅力をこう分析する。
「松田優作は世代によって非常にイメージが異なる俳優です。現在60歳前後の人にとっては『探偵物語』『太陽にほえろ』などのきらびやかな『スター』として。40歳より若い人にとっては、『ブラック・レイン』などが優作に最初に触れた映画になることが多い。それは演技を追求する『映画俳優』としての優作の姿なのです」
スペースの発端である小玉さんが投稿したこんなツイートには、400件以上のリツイートが。
そのコメントには、
「日本にこんな色気がある役者他にいるかい?ジャニーズには真似出来んよ」
「『野獣死すべし 一本で全世代ノックアウトだ!』とか思ってるの俺だけ?」
一方で、
「オレはずっと、こいつのどこが好いんだ?と不思議に思ってきた」
「私らの世代にとっては偉人クラスの役者なんですが、以前60代〜70代の人に『ああ、原田芳雄のコピーね』と言われてぐうの音も出なかったなぁ‥‥」
など実に100件近くのコメントで賛否両論がやりとりされた。
映画ファンの中でも評価が分かれ、いまも話題にのぼり続ける松田優作。9月21日で、生誕73年を迎える。
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【取材協力】
小玉大輔さん
https://twitter.com/eigaoh2