サービスを捧げよ! 「進撃の巨人」コラボのホテル宿泊プランが人気で期間延長 部屋でAR体験、限定プレゼントも

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スーパーホテル(本社・大阪市)と人気アニメ「進撃の巨人」がコラボした期間限定の宿泊プランが人気を博している。反響を受けて期間を8月末まで延長し、大阪では対象店舗を拡大することも決定。限定グッズがもらえるほか、部屋でスマートフォンをかざすとAR(拡張現実)技術で画面の中にキャラクターが登場するなど、ファン垂涎の体験がめじろ押しだ。

ロビーでは、ホテルマンに扮した主人公「エレン・イェーガー」と、調査兵団兵士長「リヴァイ」のパネルがお出迎え。部屋のドアには調査兵団のマーク、壁には2人の特大ステッカーがデザインされている。

専用アプリをダウンロードしたスマホをかざすと、画面にキャラクターが登場。エレン役の声優・梶裕貴さんが今回のために吹き込んだ音声(全13種類)が流れ、時間帯でせりふが変わる。音声を楽しみつつ、キャラクターと記念撮影をすることもできる。

「コロナ禍に対抗する新たな一手としてアニメファンの需要を取り込む企画を考えた」と同ホテル・デジタルマーケティング部の芦村尚悟次長(38)は話す。コロナ禍では、チェーン全体の稼働率や売り上げが前年より半減した時期もあった。

一方、テレワークやワーケーションなどホテルの利用目的の多様化も注目され、新たに「ホテルの宿泊そのものを楽しむプラン」を考案。アニメイベントが開かれる際、遠方のファンがホテルに泊まるケースも多く、アイデアにつながった。社内で「進撃―」好きを募り、作品の版権元と協議しながら内容を練り上げた。

4月から東京・大阪の計5店舗で数部屋ずつ実施すると、週末はほぼ満室に。特に大阪は2カ月で延べ340組が利用し、当初の予想を大きく上回った。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)で「進撃―」のアトラクションが導入されていることが影響したとみられる。

利用客からは「生活の中に『進撃の巨人』を感じられてうれしかった」「目が覚めた時に特大のステッカーが一番に目に入ってくるのが幸せ」「キャラクターの誕生日祝いに利用できて幸せだった」と好評。企画した同ホテルの中森歩係長(29)は「一人のファンとしてどうすれば楽しめるかを考えた。作品の世界観に浸ってほしい」と話している。

宿泊者1人1泊につき、エレンかリヴァイのアクリルスタンド(高さ約15cm)とオリジナルのドアプレートをプレゼントする。

スーパーホテルTEL:06-6543-9000

(まいどなニュース・神戸新聞/小森有喜)

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対象店舗は、なんば・日本橋/Premier秋葉原/Lohas池袋駅北口/Premierなんば心斎橋天然温泉(7月2日から)/Premier大阪本町駅前(同)。宿泊者のみ、全5種類のミニアクリルスタンド(高さ約7.5cm、各1100円)をフロントで購入できる。エレンとリヴァイのほか、ミカサ・アッカーマン/アルミン・アルレルト/ジャン・キルシュタインがある。

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