「このままでは生きていけない…」栄養失調でガリガリ…茂みで鳴いていた子猫を保護 いまではママっ子に

渡辺 陽 渡辺 陽

痩せて弱っていた子猫

ハナキチくん(13歳・オス)は、2009年8月1日、神奈川県の住宅地の、建物と建物の間の茂みで鳴いていた。近くに住む佐藤さんが、その鳴き声を聞いて探すとハナキチくんが1匹でいたという。「雨続きで、夏にしては涼しい日が続いていたのですが、このまま外に放っておいては、これ以上生きていけないのではと思い、保護することにしました」

発見した時は捕まえようと思ってもなかなか捕まえられず、キャットフードを与えて徐々に慣れさせた。生後3ヶ月くらいでガリガリに痩せていて、フラフラしていた。動きも鈍かったので、佐藤さんのお母さんが保護したという。

栄養失調でガリガリ、猫風邪でガビガビの顔

ハナキチくんは明らかに栄養失調で、目やにと涙と鼻水で顔の中心は汚れてガビガビになっていた。身体中ノミだらけで、尻尾の先は切れて出血していた。

「とにかく悪臭がひどかったのを覚えています。子猫らしい様子もなく、ボーッとしていました。あの時保護しなければ命がなかったかもしれないと思いました。幸い2週間ほどで元気になり、洗うことができました。栄養失調の影響ではないと思いますが、今でもちょっとぼんやりしたところがあります」

先住猫(当時3歳)とは仲良くはならなかったが、大人猫対子猫という感じで、険悪にはならなかった。

初代猫との不思議な共通点

ハナキチくんはお母さんが大好き。いつも一緒にいたいようだという。生活スタイルもお母さんと同じ。人間のように朝起きて、昼寝をして、夜も寝る。

ハナキチくんの名前の由来は、保護した日の8月7日にちなんでいて、オス猫だと分かった時に「キチ」を追加した。初代猫(メス白三毛17歳)を看取った日も8月7日で、夏なのに雨が降って涼しく、ちょっとぼんやりした性格の猫だった。お母さんのことが大好きで、いつも一緒にいたことなど、2匹には共通点が多く、佐藤さんは、何か不思議な偶然を感じているという。

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