「お前、日本ユニシスだったのか…」尼崎USB紛失のBIPROGYの前社名にネット注目 今春に変更した理由は?

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兵庫県尼崎市の全市民約46万人分の住民基本台帳情報などを記録したUSBメモリーが一時紛失した問題。幸いUSBメモリーは見つかったものの、市の許可を得ないまま再々委託などで社名がとどろいてしまった情報システム企業「BIPROGY」(ビプロジー)。ここにきて、旧社名「日本ユニシス」が注目され、SNSが「社名変更してたの全く知らなかった」「ディズニーランドのエレクトリカルパレードの最後に協賛で出てくるやつか」などと反応しています。2022年4月1日に商号を変えてから間もない今回の不祥事。一連の報道で新社名が全国に浸透するとは…。

同社は2021年5月、1988年から34年間使い続けた日本ユニシスの名を2022年4月に変更することを発表。公式サイトでは「お客さまより「長い歴史とブランドイメージがある日本ユニシスという社名を、なぜ変えるのか」というお言葉もいただきましたが、決断に至った最も大きな理由は、「世界で唯一無二のブランドを手に入れたい」という思いがあったからです」「「ユニシス」というブランド名はグローバルで使用する際に制限があるため、ずっともどかしさを感じてきました。」などの平岡昭良社長のメッセージを公開しています。

当時のリリースによると、BIPROGYは造語で、光が屈折・反射した時に見える7色(blue、indigo、purple、red、orange、green、yellow)の頭文字を組わせています。光を集約し、7色に輝かせるハンズオンカンパニーとして、“光彩”が混ざりあった世界を表現するとともに「さまざまなビジネスパートナーや多種多様な人々が持つ光彩を掛け合わせ、混とんとした社会にの中で新たな道を照らしだすこと」と「光彩が状況に応じて変化するように、社会や環境変化に応じて提供する価値を変えていくこと」の 2つの意味を込めています。ちなみに、ハンズオンとはビジネス用語で、「手を触れる」という意味から、投資先やコンサルティングを行う企業の経営に深く関与することを表します。

神戸新聞の報道では、BIPROGYは26日、USBを紛失したのは「協力会社の社員」としてきた説明を「協力会社の委託先の社員」に訂正しました。BIPROGYはコロナ禍に伴う臨時特別給付金の業務を市から受託。契約では業務を別業者に委託する場合は市の許可が必要ですが、無断でIT関連「アイフロント」に委託。さらにこの会社が、紛失した社員が所属する別会社に委託していました。BIPROGYはアイフロントへの委託に際して「市への報告を怠っていた」と認め、再委託は「一部の社員しか知らなかった」と説明。紛失した社員の会社名は「個人が特定される」として公表していません。

 

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