現役東大生にとって「お父さん・お母さんの存在」とは?…約4割が「優しく見守ってくれる人」と回答

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子育てをする上で、親はどうあればよいのかと悩まれる人も多いのではないでしょうか。そこで、現役東大生220人に「あなたにとってお父さん、お母さんはどんな存在でしたか」と聞いたところ、「優しく見守ってくれる人」「褒めてくれる(認めてくれる)人」などに回答が集まったそうです。

イノベーションシステム株式会社が運営する「ひまわり教育研究センター」が「子供のころの過ごし方についてのアンケート調査」として2022年2月に実施した調査で、現役東大生の男子106人、女子101人、性別について回答しなかった13人から回答を得たといいます。

はじめに、「お母さんはどんな存在でしたか」と聞いたところ、最も多かったのは「優しく見守ってくれる人」(41.8%)でした。次いで、「褒めてくれる(認めてくれる)人」(33.2%)、「励まして勇気付けてくれる人」(29.6%)といった回答が続きました。ちなみに、「その他」の回答では「いなかった」「家の中で生活をささえてくれる同性」という回答が見られたそうです。

また、男女別に見ると、男子では「優しく見守ってくれる人」(44.4%)が最多に。次いで、「褒めてくれる(認めてくれる)人」(30.2%)、「励まし勇気付けてくれる人」(29.3%)、「お手本になってくれる人」(28.3%)、「叱ってくれる人」(27.4%)と続きました。他方、女子では「優しく見守ってくれる人」(40.6%)、「褒めてくれる(認めてくれる)人」(35.6%)、「友達のような人」(29.7%)といった回答が続いたそうです。

男女で差が顕著に出たのは、「叱ってくれた人」(男子:27.4%・女子:18.8%)で、男子が女子よりも多かった一方で、女子が男子よりも多く回答したのは「友達のような人」(女子:29.7%・男子:20.8%)だったそうです。

次に、「お父さんはどのような存在でしたか」と聞いたところ、こちらも「優しく見守ってくれる人」(40.8%)が最多。次いで、「お手本になってくれる人」(29.1%)、「励まして勇気付けてくれる人」(28.2%)と続きました。

なお、「その他」の回答では、「いなかった」「尊敬の対象」「先生」「お金を出してくれる人」「費用を出してくれる人」という回答があった一方で、「悪い手本」「迷惑な人」という回答もあったそうです。

また、男女別に見ると、男子では「優しく見守ってくれる人」(36.8%)が最も多く、次いで「お手本になってくれる人」(28.3%)、「褒めてくれる(認めてくれる)人」(26.4%)と続きました。他方、女子では「優しく見守ってくれる人」(45.5%)、「励まし勇気付けてくれる人」(33.7%)、「お手本になってくれる人」(30.7%)という結果になりました。

男女で差が顕著に出たのは、「励まし勇気付けてくれる人」(男子:22.6%・女子:33.7%)、「優しく見守ってくれる人」(男子:36.8%・女子:45.5%)で、男子よりも女子のほうが多い結果となりました。

女子が「お母さんの存在」を「友達のような人」と回答したのが多かったのと同様に、男子が「お父さんの存在」を「友達のような人」と回答した現役東大生が多くいたといいます。男子は「お母さんの存在」を「叱ってくれる人」と女子に比べて多く回答しましたが、「お父さんの存在」に関しては、「叱ってくれる人」の回答に男女差はそれほど見られなかったそうです。

現役東大生の「お父さんの存在」と「お母さんの存在」を比較してみると、それほど顕著な差はなかったものの、「お母さんの存在」の方が、「褒めてくれる(認めてくれる)人」「友達のような人」の回答が多い結果となりました。他方、「お父さんの存在」では「お手本になってくれる人」「印象はない」が多かったそうです。

また、「その他」の回答に、「お父さんの存在」が「迷惑な人」「悪い手本」と否定的な回答がありましたが、「お母さんの存在」に関しては、同様の否定的な回答は見られなかったといいます。

   ◇  ◇

調査を行なった同センターは、「現役東大生にとって『お父さん、お母さん』は一番身近な大人であり、横でいつも『優しく見守ってくれる人』『褒めてくれる人』『お手本になってくれる人』である(あった)ことが判明しました。『褒めて認めて、見守ってあげる』ことが子供の成長に必要であると同時に、悪いことをしたときは『きちんと叱り』子供の『お手本になる』ことが親としてのぞましい姿であるといえます」と述べています。

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