JR東日本千葉支社がTwitter上の画像を無断で使用していたことが2日、分かりました。「私の写真と酷似している」という撮影者の問い合わせにJR東は当初「社員が撮影した」と説明していましたが、ネットユーザーが双方の画像を解析すると「一致する」という結果に。その後、事態は一転し、JR東は無断使用を認めておわび文をリリースするという経緯をたどっています。
問題になったのは、日本の旅、鉄道の旅(JR東日本びゅうツーリズム&セールス)(@view_railtravel)が投稿した内房線110周年記念のツアーの投稿(現在は削除済み)とJR東日本千葉支社が5月13日にリリースした同内容の資料に使われた夕闇を走る内房線の画像です。
この画像についてTwitterユーザーが「私が昨年撮影した写真でTwitterに投稿したものと酷似しているように思います」として、JR東日本びゅうツーリズム&セールスの画像と自身が撮影した画像を並べて公開。「千葉支社のプレスにも同様の写真が掲載されているため、問い合わせをさせて頂きました。しかし、弊社社員が撮影したものであるとして、転載は認めて頂けませんでした。」とツイートしました。
2枚の画像は波の形までそっくりで、同一画像とみられましたが、あるネットユーザーがフォトショの「差の絶対値」による検証結果を公開。「機械の目は誤魔化せません。ズレるとその差が現れるわけですが、2枚の画像を重ねるとアラ不思議。ピクセル単位でピッタリ一致しますね」と鑑定結果をツイートしました。
JR東日本「深くお詫び申し上げます」
JR東日本千葉支社は2日午後、お詫びリリースを公開。「ニュースリリース等で使用していた画像のうち1点が、本来使用するべきであった画像ではなく、インターネット上からダウンロードされた画像と取り違え、掲載したことが判明しました」と経緯を説明。指摘した画像の撮影者には「6月1日以降お詫びと調査結果をご報告申し上げております。今後も引き続き真摯に対応して参ります。」と謝罪したことを明らかにしました。
説明が一転した点について、千葉支社の担当者は「担当の社員は同じ構図の写真を自身で撮影していた。無断使用の画像は参考用に保存していたものでそれと取り違えた」と説明しています。千葉支社はおわびのリリース後、問題のニュースリリースの改訂版を公開。無断使用した写真を外していますが、社員が撮影した本来使用すべき写真は見当たりません。