「あっ、パパおならしたでしょ」「してないよ」「絶対ウソ!」ーー他人に聞かれたら恥ずかしい、こんな家庭内のトークが筒抜けに!?
コールセンターで勤務経験があり、現在はタレントや作家として活動する大島薫さんは5月25日、自身の公式Twitterアカウント(@OshimaKaoru)を更新。実録漫画「元コールセンタースタッフから全お客様に伝えたいこと」を公開し、コールセンターの一部では、保留中でも顧客側の声が聞こえっぱなしだと注意喚起しました。
作品を読んだユーザーからは「えええっ、まじですか」「嘘でしょ」「知らなかった」「やばいしゃべってた」「保留中に鼻歌歌ってた」「遅いなあと文句言ってたわ」「気をつけよう…」などのコメントが相次ぎました。中には「(有名チェーン店の)ドライブスルーも同じです」「ドライブスルーの声もキッチンにいる従業員にまでずっと聞こえています」という現役スタッフからの投稿も複数あり、ユーザーたちを震撼させました。
「聞かれたくない話をするのは危険」
大島薫さんに話を聞きました。
──投稿しようと思ったきっかけは。
「コールセンターを辞めてから10年ほどになりますが、多くの方に『保留中に聞かれたくない話をするのは危険だよ』と知らせたほうが、コールセンター側にもお客様側にもメリットが大きいなと思い投稿した次第です。保留中、延々とコールセンターに愚痴り続けていたにも関わらず、つながった途端に『お手数かけてすみませんね~』と豹変するお客様もいます。どちらもなかなかの地獄なので(苦笑)」
──保留中の声はそんなに聞こえていた。
「保留中に鼻歌や独り言を話すお客様に何度も出会いました。『ああっ……!お客様、聞こえておりますっ!』と保留を中断して伝えたかったのですが、そんなことをあとから伝えるほうが酷だと思い、ずっと聞こえていなかったような態度でニッコリ笑って『大変お待たせしました~』と返していました」
──9万を超える「いいね」がつきました。
「単純に知らなかった人が多いのと、あと同じコールセンター勤めの人でも『うちのコールセンターは聞こえない』というご意見も散見しました。確かに聞こえないコールセンターもあったなぁというのを思い出しましたが、何社か渡り歩いてきた中では聞こえるところがそこそこありました」
「そういえば自分も入社してしばらくは保留中に向こうの音が聞こえていることに気付かなかったんですよね。大体の人は無言ですし、わからない質問には上司に確認しに行くためインカムを外すので、漫画のようにインカムを付けっぱなしで調べものをするタイミングはそんなに多くないから、実は聞こえているけど気付いていないオペレーターもいると思います」
──コールセンターのお仕事が実生活で役立ったことは。
「今、発信する仕事をしているので、コールセンターに勤めていたことによって今回のネタが生まれたことが一番の収穫だったのではないでしょうか(笑)。あとは単純に今、自分がお客様側になって、コールセンターの人にやさしくなりました。どれだけ待たされても『いやー、システム的なこと聞かれてもわからないよねー』とか。自分が質問される側だったことを思い出して、ほほえましく見てしまうこともあります」
保留中以外にも気を付けたい場面はあるようです。
「あ、あと保留中だけじゃなく、『ただいま電話が混み合っております。しばらくお待ちください』みたいなアナウンスが流れたあと、オペレーターが出る直前に一瞬プルルルってなるじゃないですか? あのときまだオペレーター出てきてませんが、すでにお声は聞こえています」(大島薫さんTwitter投稿より)
ユーザーからは「うわっ、『やっと繋がった!』という声も聞こえていたのか」と驚きの声が上がっています。