バッグに立て籠もって散歩拒否…柴犬と飼い主の攻防が話題 でも「実は散歩自体は好き」ってどういうこと?

渡辺 陽 渡辺 陽

散歩に行きたくないワン

「お散歩いく前の攻防戦。連れて行きたい飼い主と行きたくない犬」というツイートが話題になっています。なぜかというと、お散歩に行きたくないと言っているのは柴犬の成犬。お散歩拒否のため、自ら大きなキャリーバッグに入っています。ツイートを見た人からは、「新しい提案の仕方ですか?自分で歩くの嫌ですけど、このバッグごと持ち運びスタイルの散歩ならいいですけど」、「バッグ立て籠もり事件」という反響がありました。

犬の名前はポンペイハウスくん、通称ポンちゃんです。5歳のオスです。確かに尻尾がだだ下がり。「お散歩、嫌だよ」と表現しています。

お散歩に行きたくないとは一体どうしたのでしょうか。飼い主のnestleさん(@nestle_up)に話を聞きました。

ーーポンちゃん、お散歩が嫌いなんですか?

「お散歩自体は好きなんですが、お散歩に行くまでが面倒なのでは?と思っています。ポンちゃんにとっては、お風呂に入るまでは面倒だけど入れば幸せ、みたいな感じなのかなと」

ーー散歩に行くまでが面倒とは?

「服を着せたり靴を履かせたりするので、それが面倒なのかと。靴は、肉球の汚れや怪我、暑さや寒さ対策のために履かせています。車の交通量が多い場所に住んでいるので、外に出るととんでもなく足が汚れます。お散歩の度に足を洗うのは、飼い主もポンちゃんも負担になりますが、靴を履いていたら、脱がせた後ウエットティッシュでマッサージするくらいで終わります。室内飼いで、ベッドにも入ってくるため、清潔さは重要です」

ーー靴を履かないでお散歩に行くとどうなるのですか?

「足を洗った後の解放された喜びでテンションがすごく上がってしまい、拭いたタオルを強奪して振り回し、穴を開け、ちょっとそっち持って引っ張ってと指示され、上を下への大騒ぎとなります。歩き疲れてもう寝たい気持ちになっている飼い主にはついていけません」

ーー準備が終わるとお散歩に行くのですか?

「装備が整えばお散歩に行けるので、リードが装着されるとすぐにスタンバイしています。楽しいことの方に意識が切り替わるので助かっています」

ボクがお散歩に行きたくなかった理由

ーー単にお散歩拒否するだけでなく、キャリーバッグに入るのですね。

「こうやって拒否するとかまってもらえるので、これは拒否はポンちゃんなりの甘え方なのだと思います」

ーー毎日だとちょっと辛くなりませんか。

「毎日ではなく、寝起きや他のことをしたい時など、心のタイミングが合わない場合にこの攻防戦が繰り広げられます」

ーーこの日もそうだったのですね。

「この日は床に落ちていて、お散歩行くよって言っても聞こえないふりして完全無視していました。眠たかったのかもしれません。抱っこで連れて行こうとしても逃げ回っていたのですが、私たちが準備をしている間に、自分からキャリーケースに入っていました。遅い時間で私たちも眠たかったので、仕方なくキャリーケースごと玄関まで運びました。

ーー無事、お散歩に行けましたか?

「私たちは、この子の心と体を動かす術を心得ています(笑)食いしん坊のポンちゃんが、おやつで動かないことはほぼありません。お散歩の攻防戦も難なく決着です。ただ、飼い主としてはポンちゃんの犬としてのいろんな感情や行動を見たいので、おやつをチラつかせる前にあれこれ試しては観察しています」

犬には犬の事情があるのですね。この後お散歩に行ったポンちゃん。あちこちクンクンして楽しそうにしていたそうです。

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