神戸空港を発着するフジドリームエアラインズ(FDA)の新潟線が3月27日、新たに就航しました。これで神戸と直行便で結ばれているのは、青森(毎日1往復)、いわて花巻(毎日1往復)、松本(毎日2往復)、高知(毎日1往復)、新潟(毎日1往復)の計5カ所に。「人と人、地方と地方を『結ぶ』」を掲げるFDAは「神戸からもいろんな地方に直行便が飛んでいることをもっと多くの人に知ってもらいたい」と力を込めます。
FDAの飛行機は16機あり、いずれも最新鋭の最大84人乗り小型ジェット機ですが、機体の色が異なる「マルチカラー・コンセプト」を採用しています。写真に撮っても楽しいので、「今日は何色だろう」と楽しみにしているファンも少なくないとか。他にも、空から富士山などを眺める遊覧飛行や、不定期で行われる「夢の乗り放題プラン」など、ユニークな企画でも注目を集めています。
FDAは2008年、静岡市の物流会社「鈴与」の100%子会社として誕生しました。翌2009年7月から運航を開始して以降は年々ネットワークを広げ、2022年5月現在の就航地は、北海道から九州まで全国16都市。2019年10月に路線が開設された神戸は、「関西の拠点空港」という位置づけです。
神戸空港と定期便で結ばれた5都市は、関西の人にとってはそこまで馴染みがある地域ではないかもしれません。しかしFDA神戸営業支店の瀬尾秀彰支店長は「それだけに発見が多く、新鮮な魅力を感じていただけると思っております」と印象の“薄さ”を逆手に取ってPRします。
神戸からの直行便が就航したばかりの新潟県は、絶景や温泉、アウトドアなど多彩かつ豊富な観光資源が自慢。空港がある新潟市の中心部にも、伝統の酒蔵や味噌蔵、歴史ある温泉街などが点在していて、旅行者に人気のワイナリーや水族館、市場などの観光スポットも充実しています。