大学などの中退者15%が「中退に新型コロナが関係している」と回答…「コロナ禍で自身や両親の仕事がなくなった」

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文部科学省が2022年3月に公表した調査によると、2021年4月~12月までの期間で国公私立の大学や短大、高等専門学校を中退した学生は2万9733人で、前年同時期より1086人増加しているそうです。若年層向けの就職支援事業を展開する企業が、大学などの中退者424人に対して聞いたところ、学校の中退理由に「新型コロナウイルスが関係している」と回答した人が全体の15%を占めることがわかったそうです。

株式会社ジェイックが、大学・大学院・短大・専門学校の中退者を主な対象とする就職支援サービス「ジェイック 就職カレッジ 中退者コース」の受講生に対して2021年3月に行った調査です。

中退者に対して「留年をしていますか」と聞いたところ、過半数となる58.2%が「留年した・留年確定した」と回答しました。「留年理由」については、「授業内容に興味が持てなかったから」(36.1%)が最も多く、次いで「授業についていけなかったから」(29.8%)、「サークルや部活、バイト等に熱中した」(21.6%)となっていることから、明確な理由がなく大学などに進学し、授業に興味が持てず留年し、そのまま中退するケースが多いと考えられるといいます。

さらに、「中退理由」について聞いたところ、「留年したから」(35.2%)が最も多く、次いで「授業内容に興味が持てなかったから」(23.7%)、「授業についていけなかったから」(13.4%)となっており、留年をきっかけに中退に踏み切る学生が多いことが伺えたそうです。

また「中退理由に新型コロナウイルスが関係していますか」と聞いたところ、「関係している」と回答した中退者は15.5%という結果となりました。

自由記述では「オンライン授業では質問がしづらく、授業についていけなくなった」「オンライン授業でモチベーションが保てなくなった」「コロナ禍で、自身や両親の仕事/アルバイトがなくなってしまった」などの回答が多くみられ、コロナ禍により、オンライン授業や金銭面で苦労した中退者が多いことが考えられるといいます。

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