昨今のコロナ禍で外出の機会が減りましたが、ペットも影響を受けているのでしょうか。そこで、首都圏在住で犬または猫を飼育している20歳~59歳の男女1080人を対象に調査を実施したところ、コロナ禍でのペットの体重の変化について、約3割の人が「とても増えた」「増えた」と回答しました。また、犬と猫で比較すると、猫のほうが体重が増加した割合が多かったそうです。
一般社団法人ペットフード協会、一般社団法人日本ペット用品工業会、メッセフランクフルト ジャパン株式会社が、2022年2月に実施した調査です。
コロナ禍でのペットの体重の変化を聞いたところ、「とても増えた」(6.7%)、「増えた」(21.1%)と、27.8%が増加したと回答しました。また、体重の増加を犬と猫で比較した場合、猫の体重増加が30.5%に対して犬は25.0%となり、猫の方が5.5%高いことがわかりました。
調査結果について、獣医師の徳本一義さんは、「ともに暮らす人間の生活環境の変化に、ペットも影響されていることが要因だと思います。一緒に外出する時間が減る一方で、テレワークの普及などで一緒に過ごす時間が増えることにより、フードやおやつを与え過ぎてしまうご家庭が多くなっているようです」と分析しています。
ペットの慢性的な疾患や病気の有無について聞いたところ、22.6%の人が犬・猫ともに「疾患があり通院している」と回答。また、「疾患があるが通院はしていない」(10.9%)と合わせると、全体の3割以上が「疾患がある」と回答したそうです。