台北市長の柯文哲(カー・ウェンジャー)さんは1月20日、日本のアニメ「美少女戦士セーラームーン」に登場する変身スティックを手に通勤バスに乗る姿を自身の公式Facebookに動画投稿しました。この動画は台湾のSNSやニュースで注目を浴び「台北市長が月に変わってお仕置き!」と話題になりました。それにしてもなぜ、市長がセーラームーンを?
市長「多くの乗客に嫉妬の目で見られたよ!」
市長が手にしていたスティックの正体は、台湾の交通系ICカード会社「悠遊卡(ヨウヨウカー)」が今年1月に発売した美少女戦士セーラームーンの変身スティック型ICカードでした。
市長は自身の公式Facebookに「今朝出勤時にバスに乗る時にセーラームーンICカードを使ったら、多くの乗客に嫉妬の目(それとも変な目?)で見られたよ!私はセーラームーンを見たことがないけれど、この悠遊卡(※ICカード)は夢があっていいと思う。ピッとやるとクリスタル部分が光ってとってもクールだ!」と投稿。市民からは「市長には似合わないから私にちょうだい」「かわいすぎる・・私も欲しい!」「市長が月に変わってお仕置き!」「変身してないからダメだよ」「流行の最先端!」と、ほのぼのするコメントが並びました。
本体販売価格はなんと1799元(日本円約7400円)。ICカードとは思えない値段設定にも関わらず、販売開始から15分で1万本が売れたそう。筆者は幼い頃、日本でセーラームーンを見て育ちました。大好きなアニメでしたが、この値段を見て、正直なところ「誰が買うねん」と思っていたのですが、まさか市長がーー。でも遊び心満載でいいですね。
コンビニにもかわいいICカードがたくさん
台湾のICカードは日本とは違い、カード型以外にも立体型やキーホルダー型の物など種類がものすごく豊富です。タピオカミルクティーや台湾フライドチキン、モルカーなどの日本で人気のアニメやキャラクター型などもあります。
駅のインフォメーションセンターや券売機で購入する場合、一般のカード型だと100元のデポジットで入手できます(カードを返却するとデポジット分が返金されます)。限定のレア物以外であれば、コンビニのレジ前でもたくさん売られています。購入後、その場で現金をチャージすると、電車やバス、加盟店舗での支払いに便利です。
コロナが落ち着き、台湾旅行に来られた際には、ぜひお気に入りのICカードを探してみてはいかがでしょうか。