今月から大手コンビニエンスストア「ローソン」限定でカルビーの人気スナック菓子「じゃがりこ」の新商品がテスト発売されているのをご存知だろうか?その名は「じゃがりこ細いやつ(仮称)サラダ」。大の「じゃがりこ」好きな筆者はさっそくレギュラーサイズの「じゃがりこサラダ」と食べ比べ、カルビー株式会社(本社・東京都千代田区)には開発の経緯や今後の展開について聞いてみた。
「じゃがりこ」は”女子高生がカバンに入れて持ち歩けるようなお菓子”というコンセプトのもと、1995年に誕生したカルビーのロングセラー。その後、ロングサイズ、ひと口サイズのものなどが商品化され、より多くの人から愛され続けてきた。
今回、ローソンでテスト発売中の「じゃがりこ細いやつ(仮称)サラダ」は、あらためて発売当初のターゲットだった若い女性に向けた新企画。スマートに食べやすいように“細いスティック”にしたという。レギュラーサイズと食べ比べてみると…。
ダイエットしたん?太さ変更は発売27年目で初
まずは2つのじゃがりこを並べ、じっくりチェック。フタを開けてみるとなんとなく“細いやつ”の方が少ないように感じたので内容量も含めて比べてみた。
<原材料>・じゃがいも(国産)・植物油・乾燥じゃがいも・脱脂粉乳・粉末植物油脂・乳等を主要原料とする
<食品>・塩・食塩・乾燥にんじん・パセリ・こしょう・乳化剤(大豆を含む)・調味料(アミノ酸等)・酸化防止剤(V.C)・香料
当然ながら原材料などはすべて同じ。では、内容量はどうだ?
“細いやつ”52グラム(152円)
“普通のやつ”57グラム(138円)
やはり、5グラムではあるが見た目と直感で感じたように“細いやつ”は、ちと少なかった。例えるなら誰が見ても久しぶりに会った友人が「めっちゃ痩せたやん」とか「ダイエットしたん?」と言われるくらい明らかに細くなった印象で、“細いやつ”2本で“普通のやつ”1本分ぐらいのイメージ。
それもそのはずか。太さの変更は発売27年目にして初めてだそうで、カルビーの広報担当者によると、太さをレギュラーサイズ(直径約7ミリ)の約75%にしたとのこと。つまり、太さ約5.3ミリのダイエットに成功というわけ。(ウエストゆるゆる?)。
もっとも広報によると、その細さゆえに、製造工程においてはスティックが折れたり、曲がったりしてしまう課題が見つかり、試行錯誤の末にそれを克服したという。また最近ではコロナ禍による物流網の混乱でマクドナルドなどではフライドポテトの提供に混乱が生じているが、今回のスリム化はそのこととは一切関係がない、とも力説した。
「わたしどもが使用しているのは国産のポテト。一部では昨今、話題に上っている輸入ポテトの不足からスリムにしたのではないかと思われそうですが、そうではないんですよ。そもそも構想から4年の歳月をかけ、ここまでこぎ着けました」
検証した上で正式な商品名をつけ本発売へ
では、実際に食べた感想はと言うと…。シビアな表現になりますが“細いやつ”を1本ぜんぶ口の中に入れて咀嚼してみた場合と“普通のやつ”を半分くらい食べたのが同じレベルの感じ。ディスってばっかりのような気がしますが、まぁ、これはあくまでもおじさんの個人的な感想ですから気になさらずに。
もちろん、カルビーでは様々な意見を幅広く取り入れ、商品に反映する方針だ。「通常は一部の店舗でテスト発売することが多いのですが、今回はローソンさんで展開させていただき、パッケージも白く、正面やフタに”テスト発売中”と記載しています。いろんな感想はあるかと思います。期間中のそれらの意見、動向を検証した上で正式な商品名をつけ、本発売したいと思っています。そのときには”カリッ、ポリポリ”とした軽い新食感を楽しんでください」
ネーミングを含め、正式に発売される日を楽しみに待ちたい。