ハンバーガーチェーン「バーガーキング」が、商業施設「心斎橋オーパ」（大阪市中央区）に先月30日、新店舗をオープン。SNSでは歓喜の声が相次いでいる。バーガーキングの担当者に聞いた。
アメリカ生まれのボリューム満点のハンバーガーで日本でも人気を誇る同店。全国の都市に店舗を構えるチェーン店ながらも、西日本を代表する都市・大阪市内には店舗がなかったのをご存じだろうか。
というのも、2021年3月に大阪市内唯一の店舗だった「なんばセンター街店」が閉店し、市内の店舗数はゼロに。閉店を知らせる張り紙には、「誠に残念ながら閉店せざるを得ない状況になってしまいました。（中略）近畿エリアに移転先物件を必死で探しております」と哀愁漂うメッセージを残していた。
もちろん閉店を惜しんだのは同店だけでなく、多くの常連客たちも。閉店後、ツイッターでは「市内にまたお店作ってください」「なんばのバーガーキングを返してください」と、復活を待ち望む声が続々と上がった。
バーガーキングの担当者に聞いた
復活を切望する声が多かったことから「心斎橋オーパ」内にオープンすることが決定。先月30日の開店初日にはバーガーキングの公式ツイッターアカウントが、「バーガーキング開店切望ツイート数」と題した棒グラフ画像を掲出。青山（0ツイート）・上野（1ツイート）・恵比寿（7ツイート）など東京の都市を抑え、大阪市内が419ツイートで圧勝。「やかましいからオープンや！」とユーモアたっぷりな告知を打ち出した。
これには大阪市民のほか関西在住者が歓喜の声を挙げた。「やかましく言うてよかった ほんまおおきに」「フォロワー、叫んだ甲斐あったやん」「聖地が復活した」「足らんわもっと増やしてや（ありがとうございます）」と喜びのツイートが投稿されている。また、ほかの都市に住む人たちも「静岡県にも店舗を増やしてください」「福岡県久留米市。伸びしろあります！」「愛知にもぜひっ」と、アピールしていた。
一連の流れについて、バーガーキングの担当者・マーケティング＆フランチャイズビジネス本部ディレクター、野村一裕さんに話を聞いた。
ーー昨年、大阪市内唯一の店舗が閉店した際、悲しみの声が多かったですね
「賃貸物件の契約期間満了により閉店したのですが、ありがたいことに非常に多くのファンの皆様から、閉店を惜しむ声や大阪市内に再出店を望む声を多くいただきました。バーガーキングとしましても大阪市内への再出店が必要と判断し、早急に準備を進め、「心斎橋オーパ店」をオープンするに至りました」
ーー「やかましいからオープンや！」にはクスッと笑ってしまいました
「Twitter等で大阪市内への再出店のご要望を多くいただいていることを認識しておりました。そこで、大阪の方々に喜んでいただけるようなメッセージをバーガーキングらしい表現で発信できないかと思い、制作したものです」
ーーオープン後、客足はいかがですか？
「おかげさまで、大変好評をいただいております。お客様よりSNS上で『久しぶりに食べるワッパーはやはり強烈。デカい、ウマい、嬉しい！』など、良い反響を多くいただいております。ぜひ、直火焼きの100％ビーフパティを使用した本格バーガーを、多くの皆様にお楽しみいただけますと幸いです」
「バーガーキング 心斎橋オーパ店」は、「心斎橋オーパ」の地下2階。営業時間は朝8時から夜9時まで。
