豪雪に埋もれていく自動販売機を、約1カ月にわたり定点観測し続けているツイートが話題を呼んでいます。投稿者は北海道に住む、DTM/ボカロ作曲者である606さん(@bumWings)。投稿について話を聞いてみました。
606さんは「ぐんぐんグルトが買えん」という2021年12月20日の投稿を皮切りに、日に日に雪に埋もれていく自販機の観測ツイートを開始。
「ぐんぐんグルトは今日も買えませんでした」
「ぐんぐんグルト、ずっと買えへんな」
そんな悲しいツイートが続くなか、2021年12月28日に投稿されたのが、「今日もぐんぐんグルトは買えませんでしたが、買える兆しは見えてきました」という希望のツイート。
しかしその後、「今日もぐんぐんグルトは買えませんでした」(2021年12月30日)、「僕はもう、二度とぐんぐんグルトを買えないのかもしれません」(2022年1月12日)という絶望的なツイートとともに、どんどん雪で見えなくなっていく自販機の姿が…。リプ欄には同情の声が多数寄せられました。
「日に日に買えなさそう度が増していく」
「兆しが見えた発言からほぼほぼ悪化の一途を辿ってて草」
「ぐんぐんグルトもだけど、もうなんも買えないw」
「世界が崩壊した後も毎日決まった時間に流れるラジオみたい」
「20xx年x月x日、今日もぐんぐんグルトは買えなかった…」
「ぐんぐんグルトが何かわかりませんが買えるといいですね」「ていうかぐんぐんグルトってなに?」というリプライも寄せられていた「ぐんぐんグルト」とは、606さんが撮影し続けている自販機の最下段に入っている、アサヒ飲料の乳酸菌飲料。
果たしていつ、606さんはこの自販機から「ぐんぐんグルト」を買えるのか!?
そんな矢先の1月19日、606さんは「ぐんぐんグルトは買える状態になっていました」とツイート。そして、ようやく姿を見せた自販機で購入したドリンクの写真を投稿。なんとそこに写っていたのは「ぐんぐんグルト」ではなく「ドデカミン ストロング」…。
案の定リプ欄には、「どうして…」「裏切ったな!」「これはぐんぐんグルト君泣いてもいい」といった戸惑いの声が殺到しました。
現時点ではまだ、606さんは例の自販機から「ぐんぐんグルト」を購入できていません。「負けるな!」「時系列で見て死ぬほど笑ってごめん。日本ならいずれ溶けるからぐんぐんグルト買えるように祈ってる」「買える日が来るまで見届けさせていただきます」と、国内外から励ましのリプライも殺到した「自販機の定点観測」について、606さんにお話を伺いました。
ぐんぐんグルトは買えたのか?投稿者に話を聞きました
ーー2021年12月20日の投稿がいわゆる「伝説の始まり」ですが、この自販機を定点観測しようと思われたきっかけは?
「関西から北海道に来て初めての冬だったので、そもそも雪が珍しい状況なうえ、自販機が雪で埋まっている様子を初めて見たことに起因します」
ーーこちらの自販機は毎日見かける場所にあるのですか?
「はい、毎日見かける自販機になります」
ーー近くには他にも「雪」に封印された自販機が?
「いえ、他のマンションの前にある自販機は愛されており、ちゃんと除雪されています」
ーーちなみに、積雪がないときもこの自販機で買うものは「ぐんぐんグルト」なのでしょうか?
「買うものは『ぐんぐんグルト』以外、絶対にありえません」
ーーしかし1月19日、ついに「ぐんぐんグルトは買える状態になっていました」とツイートされていた際に購入されたのが「ドデカミン」だったのはなぜ…?
「シュワシュワしたくて、吸い込まれるように買ってしまいました…」
ーーああ、シュワシュワへの欲求には抗えないですよね…。今の606さんにとって「ぐんぐんグルト」と「その自販機」はどんな存在ですか?
「ぐんぐんグルトは『字面がむやみにかわいい飲料』で、自販機は『かわいそうなヤツ』です」
ーー「ぐんぐんグルト」と「その自販機」の定点観測が終了するのは、いつになりそうですか?
「また豪雪で埋まる可能性もあるので、しばらくは見て行こうかなと思います」
◇ ◇
すでに多くのメディアからも注目を集めている、豪雪に翻弄される自動販売機の定点観測ツイート。606さんが晴れて「ぐんぐんグルト」を購入するそのときまで、ツイートから目が離せません!
■DTM/ボカロ作曲者、606さんのYouTubeチャンネル