「忙しいけど夫婦だけで乗り越えるしかない」「私も夫も激務だけど親には頼れない」など、多忙な仕事との両立に悩むワーママは少なくありません。筆者の周囲には「夫婦ともに医療従事者」というワーママ家庭が3組います。労働時間が長時間に及ぶことも多い中、夫婦ともに実家は遠方で一切頼れないという状況だったそう。どうやって日々の育児・家事をこなしているのか、乗り越えたコツについて聞いてみました。
【ケース1】「家事を増やさない」を徹底して日々を乗り越える
▽42歳ママ/子ども2歳・4歳
夫が医師、私が看護師という夫婦ともに医療従事者の家庭です。子どもは2歳と4歳で、とても手がかかる時期。新型コロナウイルスの感染拡大が影響して、業務量も勤務時間も大幅に増えました。とくに私は、これまでは家事や育児に負担のない範囲で仕事ができていたのですが、新型コロナウイルス関連の対応に追われ、労働時間が1日数時間増えてしまったのです。
当然、家事も育児もこれまで通りとはいかず…。いろいろと試行錯誤した結果、「家事を増やさないようにしよう」というところに行き着きました。
たとえば、食器は紙皿や割りばしを使って「洗い物」の工程を省略。お風呂掃除も「吹きかけるだけで汚れが落ちる洗剤」を使い、時間と手間を削減しました。また、洗濯物もなるべく乾燥機にかけて「洗濯物干し」の工程をカットするなど、とことん家事の省略をしていました。子どもの身の回りのことは省略できない分、家事は徹底的に減らしたような気がします。そのおかげで、去年の激務の時期も何とか体調を崩すことなく乗り越えられています。
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…新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、勤務時間が大幅に増えてしまったというこちらのママ。どうしたら家事を時短できるかをとことん考え、「処分できる紙食器を使う」「ゴシゴシ手で洗う風呂掃除をやめる」「乾燥機を活用して洗濯物干しをためる」など、時短できることは余すことなく時短していったそうです。
【ケース2】子どものことはとにかく「先回り」で余裕を持たせる
▽48歳ママ/子ども3歳・7歳
他の家庭におすすめできるかは分からないのですが…我が家は一番時間と手間がかかる「子どものこと」に目を向けて何とか激務な毎日を乗り越えています。たとえば、朝の着替えをしなくて済むように、翌日の服を着せて就寝させていたり、起床後のぐずりに備えてテレビでアンパンマンのDVDを流しておいたりしています。
時間を確保するために、自分の睡眠時間を削ろうかと考えたこともあったのですが、医療従事者という仕事柄、体調を崩すわけにはいかないのが現状です。そのため、何とか子どもにかかる手間を減らせないかを考えました。
もちろん、子どもに対する手間を減らしても愛情は変わりません!子どもの就寝時間は一緒にゴロゴロして本を読むなど、必要なスキンシップは大切にしています。その代わり、時短できる部分や、スムーズに進めるための工夫は徹底的にやるようにしています。
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…起床後は下の子が毎日ぐずる…ということで、毎朝アンパンマンを流してから子どもを起こすのだそう。これにより、期限良く朝ごはんを済ませたり、歯磨きをしたりと朝の準備がスムーズに進むのだといいます。上記のほかにも、「寝ぐせにならないようにナイトキャップをかぶせて寝かせる」「朝、起こす前に洗顔代わりにぬれタオルで顔を拭く」など、朝の工程を減らすための工夫が見られました。「朝の出勤が早い」「朝は子どもがなかなか動かない」というときには真似してみてはいかがでしょうか。
【ケース3】家事の外注・自動化でとにかく時間を確保
▽36歳ママ/子ども0歳・3歳
私の場合、平日のみの出勤なのですが、出勤時間は7時。家を出るのは6時20分とかなり早い時間帯でした。そのうえ、勤務終了時間は18時半。保育園は19時までしか開いていないので、ダッシュでお迎えにいくような毎日です。
早朝に出勤して、夜に帰宅するので、家事はほとんどその日のうちにできません。夫の方が激務なので、家事を任せることもできず、我が家は「外注」と「自動化」に頼りました。3日に1回掃除と、おかずの作り置き、洗濯を外注することにしました。そして、食器洗いは食洗機を活用したり、毎日の掃除機はお掃除ロボットに任せたりと家電製品を活用することに。
外注するとお金がかかるのですが、3日に1回程度ですし、自分でできそうな時期は1週間に1回程度しか依頼しないので、思っていたよりも高い出費にはなりませんでした。また、家電に関しては一度購入すればずっと使えるので、自分で無理をして家事をする負担を考えたら買ってよかったと思います。
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…近年、ワーママの間で注目されている家事代行サービスや、時短家電。これらをフル活用して乗り切っているとのことでした。
大人2人、子ども2人分の家事はママにとって大きな負担です。激務である中で、さらにほぼワンオペという環境なので、活用できる便利サービス・アイテムを取り入れるのは最適な選択肢と言えるのではないでしょうか。また、家事代行サービスにおいては、依頼頻度を調整することで家計に負担をかけることなく利用しやすくなります。
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夫婦ともに医療従事者で、コロナ禍で激務に拍車がかかっているママたち。しかし、両親に頼れないケースでも、懸命に育児・家事と向き合っています。そこでの工夫やアイデアは、現在、仕事と家庭のバランスや、毎日の忙しい日々に悩んでいるママたちの参考になるかもしれません。