【漫画】見た目を批判する祖母 孫の真理を突く言葉に「よく言った!」「このまま成長してほしい」と感心の声

太田 真弓 太田 真弓

電車内でみかけたおばあさんと孫のやりとりを紹介したツイートが話題を集めています。「血の繋がりに絶望すること、あるよね」というタイトルで発信したのは、うさぎのみみちゃんさん(@usagitoseino)です。

電車内で見かけた全身赤でメイクもバッチリ決めた60代くらいの女性。その女性に対してうさぎのみみちゃんさんは「カッケェー!!!」と感じている中、とあるおばあさんが「うっわ、あの人、おばあちゃんよりずっと年寄りよ。あんなのはずかしいよねぇー」と隣にいた孫に同調を求めます。

すると孫は「他人にはずかしいっていうほうがはずかしいんだよ。せんせーがいってた。おばーちゃんははずかしいんだね。そして僕はそんなはずかしいおばーちゃんの孫なのか…」とつぶやきショボンとする様子が。

そんなお孫さんの考え方を称える声とおばあさんへの苦言が相次ぎました。

「先生ナイス!先生のいうことを素直に受け止めて覚えて身内にもバッサリ言い切るお子さんもナイス!!」
「自由に自分を表現できるのが羨ましいんでしょうね」
「他人の外見や服装に対してどんな感想を持とうと自由だけど、口に出すのは控えたほうがいいと思うなぁ。老いてもそれがわかる人間でありたいです。お孫ちゃん偉いなぁ。」
「他人の悪口を永遠に聞かせる親や親族いるよね。この子は言い返せて偉いなぁ」
「あります。血の呪いと呼んでます。」
「ここまで孫に言われたら反省するしかない」
「お孫さん、考え方がすごい進んでますね…大事にしてほしいと思います」
「どちらも大人が言った言葉でも、どちらが正しいかちゃんと分かっている!」
「これくらいの年代の方に多いですよね、人の恰好に口出す方。」
「内心そういう恰好に憧れてるんじゃないのかなぁ。」

かねてから世の不条理や自己肯定感についてのツイートや書籍を出しているうさぎのみみちゃんさんにその時の様子などを伺ってみました。

―お孫さんは何歳くらいのお子さんでしたか?

小学校1年生くらいに見えました。

―自分より年齢が上と決めつけた上で赤の他人を「はずかしい格好」と断定してしまうはずかしさ…お孫さんが一番よく理解されておられますね。

お孫さんの天然な皮肉に拍手したい気持ちでした。

―学校でこのようなことも学ぶのだなという新鮮さと、先生の考え方もしっかり覚えていた少年もすばらしいなと感じました。うさぎのみみちゃんさんはどのように思われましたか?

学校では、特に最近こういった他人に対する陰口や悪口に対する指導が厳しいと思います。例えばコソコソ話など、「目にした人が嫌な気持ちになるから、悪口じゃなくてもやめよう」といった指摘など、低学年期から学ぶ機会があるのはよいことだと思います。

―その後、おばあちゃんに「口ばっか達者で!」と怒られていたそうですが、お孫さんの様子などどうでしたでしょうか?またそれを聞いた時どのように思われましたか?

お孫さんはおばあちゃんに謝っていたんです。でも、めげずに貫いてほしいという思いでいっぱいです。将来お孫さんが成長したときに、どんな関係性になるのか…不安を感じさせますよね。後悔しなければ良いのですが。

◇   ◇

思わず「謝らなくていいんだよ!」と思ってしまった今回のお話。お孫さんには心の中では「おばあちゃんみたいにはならないぞ!」と思っていて欲しいですし、今の感性のまますくすくと成長されることを願いたいです。

また、自分の失言に対して、身内はもちろん子どもや孫から正論や真理を突く一言を受け取った時、きちんとその言葉を受け止められる大人にならないとな…と改めて感じました。

うさぎのみみちゃんさんは、自己肯定感が低いワタシちゃんを描く4コマ漫画『自己肯定感の低いワタシちゃん』や、世界の理不尽に屈することなく戦うロリータうさぎのみみちゃんが主人公の『戦うみみちゃんと不条理な世界』などの単行本を発売中です。また「嘆きの!憂子ちゃん」の連載を持つほか、ネコちゃんとの日々をTwitter&ブログで発信しているので、ぜひ自分と世間との関係性を見つめるきっかけに。  

【うさぎのみみちゃんさん関連情報】
■Twitter https://twitter.com/usagitoseino
■ブログ https://nekotoningen.blog.jp/
■マイナビニュース連載「嘆きの!憂子ちゃん」 https://news.mynavi.jp/series/nagekinoyukochan

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