「障害をオープンにして働いたら、生きやすくなった」35歳で障害者になったぼくの体験 デメリットは?

かいぞう かいぞう

障害をオープンにして働くデメリット

ぼくの中で、障害をオープンにして働くデメリットは今のところ少ないです。強いて言えばというデメリットを2つ挙げますので、参考にしてください。

①給与の水準が低い

障害者雇用の場合は、一般的には給与の水準が低いことが多いです。ただし、昇給が期待できる場合も。最初は少なくても、今後に期待できるかもしれません。また、障害者枠から一般枠に移れる会社もあるようなので、入社時には給与だけでなく、昇給や待遇の変更といった可能性についても尋ねてみてはいかがでしょうか。

ぼくは今、就労継続支援A型事業所の支援員としてフルタイムで働いています。A型就労の時に雇用保険に、正社員になった時から社会保険にも加入しています。正直、サラリーマンだった頃に比べれば、給与は低い状態ですが、無職の期間があったことを考えれば最低限貰えているだけでもありがたいと感じています。また、ここから給料を上げられるかどうかは自分の頑張り次第。体調管理をしっかり行って実績を作っていこうと思っています。

②障害者として働くということに落ち込む場合も

何より、障害者になるという現実に、落ち込んでしまうという方もおられるでしょう。ぼく自身、障害者になることに少し抵抗を感じていました(今思えば障害者の方に失礼な話ですが…)。ただ現実問題として、同じように考えている人が多いのも事実。

そのような方は、将来的に精神障害者保健福祉手帳の返納を検討しても良いかもしれません。ぼくは今のところ考えていませんが、手帳を取ったら一生そのままということはありません。一時的に手帳を取得し、自分の体調や心の傷の治り具合に応じて返納する。そんなフレキシブルな活用ができれば、もっと障害への偏見や壁も少なくなるのかもしれません。

障害をオープンにすることで、生きやすさが手に入った

ぼくは、うつ病という障害をオープンにすることで生きやすくなりました。もちろん、考え方や状況にもよりますので、オープンにするかクローズにするかは慎重にならなくてはいけませんが、「障害者として生きる道もある」ということを、広く多くの人に知ってもらいたいと思っています。

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