おにぎり開ける開けないで号泣する「名前のない育児」 秒で変わる要求は「2歳の海原雄山」「超大物VIPアーティスト」

宮前 晶子 宮前 晶子

子どもを持つ前は「育児と言って思いつくのは、食事の用意やオムツ替え、着替え洗濯、子供と遊ぶ、お風呂、歯磨き、寝かしつけ、と言った項目。実際はそれ以外の『名前のない育児』に費やされる時間が非常に多いんですよね」と話すのは、6歳と2歳の息子の母・ナツメ@6y2y兄弟ワーママ(@natsume_mamaid)さん。

子育ての悲喜こもごもをTwitterで投稿していますが、年末、寒空の下の公園でつぶやいた「2歳児の前で「おにぎり食べる?おにぎりのフィルム開けるよ?ホントに開けるよ?開けてるよ?いいんだね?」って確認しながら開けてるの、子育てした事ない人から見ると何やってるか分からないんだろうな」は、共感、共感、共感の嵐!

「2歳だった息子は 靴が履けない! しかし手伝うな! 上手くできない! 何とかして欲しい! しかし手伝うな! 手伝うなと言ったが助けろ! みたいなの当たり前でしたね…w どうせえっちゅうの…」
「ご飯にカレーかけたら、投げつけられてそこらじゅうカレーまみれでした カレーを混ぜたかった→白ごはんじゃないと喚きカオス」
「この2~3歳の時期は、VIPアーティストかなんかの専属マネージャーの様な気分でした」
「いいね連打したいです。おにぎり、お菓子、アイス、あんなに確認したのに…そして母の体に徐々にお肉になって蓄積される悲しさ」
「子どもが中高生になったというのに、ファミレスの呼び出しボタンを押す時、ちょっと躊躇してしまいます。「押していい?」と聞いてしまう」
など被害コメントも続々届きました。

ナツメ@6y2y兄弟ワーママさんにこの反響についてお話を伺いました。

――お二人の息子さんとの日々をツイートしていらっしゃいますが、2.3万ものいいねが付いたのは初めてだとか。

「長男のイヤイヤ期もそれなりにありましたが、おにぎりのフィルムを取る際にいつも大騒ぎになるというのは次男で初めて経験しました。投稿した日は癇癪が起きることなく食べ始めたのでホッとしたんです。その疲労感をママ垢の皆さんと共有したくてつぶやいたら、こんなにたくさんの方から「分かる!」と言っていただき、びっくりしています」

――リアルな体験コメントは、シーンが浮かぶようですよね。

「コメントや引用リツイートで頂いた経験談がどれも傑作で、子供のこの世のものとも思えない理不尽な要求は親を詩人にしてしまうのだ…と実感しました。“2才の海原雄山”“超VIPアーティストのマネージャーになった気分”というパワーワードのわかりみが深すぎて、特に爆笑しました。

全部「わかる!」と思いましたが、お子さんが大きくなっても伺いをたててしまうという先輩ママさんのリプライが印象深かったです。私もそんなママになってしまいそうです」

「最終的には神頼みです」

――おにぎりを食べる時は、常に投稿のようなやり取りを?

「はい。子供はTPOを気にせず気軽に“おにぎり食べたい”と言い出します。それが夜中の12時でも! しかも、本当に食べたいのかわからない。だから、何度も念を押すんです。それで、本当に食べたいとなったら、コンビニおにぎりを用意します。」

――開封にたどり着くまでに結構なエネルギーを費やすんですね。

「はい。開封の儀でも、もちろん何度も確認します。自分で開けたいのかどうか、を。2歳くらいの子は自分ではできないことに挑戦したがる。でも、上手にできないと癇癪を起こして号泣、かと言って親が手を出すと、“自分でやりたかったのに!”とこの世が終わったような顔をして号泣。1時間くらい号泣し続けることも。

そして、彼らの気分は秒で変わる。“ママがやって”と言われてこちらが開けた次の瞬間、“自分でやりたかったのに!”と号泣コースに突入するケースも。この悲劇に突入しないよう、「ママが開けるよ?フィルムに手をかけたよ?開けてるよ?開いてる!開いてる!大丈夫?本当に開けて大丈夫?!」となるんです。子供の気が変わるか変わらないかは最終的には神頼みです」

フィルムを開けてからも勝負!

――フィルムを開けたら、いよいよ食べられる?

「まだです!次は海苔からフィルムをはがすのですが、ここで海苔が千切れようものなら大惨事。“どうか海苔が切れませんように”と祈りながら慎重にはがします」

――私は雑なので海苔からフィルムを剥がす際、ほぼ9割方海苔を千切ってしまいます。あれって、ほぼ千切れると個人的には思うのですが。

「こんなにコンビニおにぎりの海苔が千切れないよう祈るようになるとは、子供を育てるまで想像もつきませんでした。海苔が少しでも千切れようものなら、“海苔千切れちゃった!!!!いらない!!!”と号泣です。そして、ケチがついたおにぎりは口にしようとしないので、親が食べたり、再度コンビニに走ったり。

完璧な至高のコンビニおにぎりしか食べない2歳の海原雄山なのかとツッコミたい気分ですよ。しかも、やっと食べ始めたと思いきや、2口ほどかじって“おなかいっぱい”と渡される事も。この投稿をした時も2口かじったおにぎりを“ハイ”と渡されました」

おにぎりに限らず、いつ号泣や癇癪が発動するかわからないので、一つひとつの行動に対して「やっていいのか?」「自分でやりたいのか?」を確認するようにしているというナツメ@6y2y兄弟ワーママさん。

「散らかした後片づけとか、何かを取ってと頼まれるとか、何かを壊したりこんがらがらせてそれを後始末したりとか、何かするのを見ててほしいとか、一緒にやってほしいとか、そういう用事が5分に1回は発生しますね。そしてその1つ1つにおにぎり騒動のような騒ぎが付随するので、気の休まる隙がありません」と話しつつ、「 それでも、日々成長してキラキラ輝いている子供たちとの生活は楽しく発見に満ちています!」。

「皆様、本当に日々の育児お疲れ様です!」と、それぞれの海原雄山もしくは超VIPアーティストに向き合い、奮闘する同志へのエールも忘れませんでした!

■Twitter https://twitter.com/natsume_mamaid

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