使用するイチゴは10トン超!予約の取れない「いちごビュッフェ」累計21万人以上を動員した先駆者に聞く「人気の秘密」

二木 繁美 二木 繁美

関西の冬〜春の風物詩となったいちごスイーツの食べ放題。そのなかでも有名なのが、1月5日からスタートしたホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)の『スーパーいちごビュッフェ2022 ~新・ホテルでいちご狩り~』です。

関西では元祖ともいわれる存在で、毎年1月5日(かつては15日でしたが前倒しに)のいちごの日から始まる同ホテルのいちごビュッフェ。人気すぎて予約が取りづらいことで有名で、筆者も、プライベートでも通うリピーターのひとりなのですが、予約がとれず、泣く泣くあきらめた年も。

「ホテルでいちご狩り」スタートは2011年

なぜ、そんなにも人気なのでしょうか。同ホテル営業推進課 主任の濱川未来さんにお話を聞いてきました。

「いちごビュッフェのスタートは2011年。春のレジャーとして人気だったいちご狩りをホテルでも楽しめないかというところから始まりました」と、濱川さん。

最初は農園のいちご狩りのように、いちご自体をホテルに持ち込んで楽しんでもらうことを想定していたそうなのですが、しかしそこはラグジュアリーホテル。いちごをそのまま提供するのではなく、得意とするスイーツと組み合わせて、いちご狩りのように好きなだけスイーツを楽しんでもらうスイーツビュッフェを生み出したのです。

初年度には、わずか1カ月で来店数が1000名を超える話題のビュッフェに。「2012年頃は全期間で約1万人弱だった動員数が、2013年には約1.5万人。さらに年を追うごとに2万人、3万人と動員数が増加傾向にあります」(濱川さん)

さらに次年度からは、ザ・リッツ・カールトン大阪や、リーガロイヤルホテルなど、次々と大阪のラグジュアリーホテルもいちごビュッフェを開催するようになり、神戸・京都へと広がっていったのです。

同ホテルビュッフェの人気の理由について濱川さんは、「早くからいちごビュッフェを始めた事による認知度の高さと、リピーターの多さではないでしょうか」と話します。「いちごビュッフェと言えば、写真映えする見た目を重視したようなスイーツが多い印象がありますが、弊社はそれだけではなく、クオリティ(味)にもとことんこだわっています」と、教えてくれました。

高級ケーキが登場

そして、ホテルニューオータニにしかないスイーツが味わえるのも魅力の一つ。2018年からは、厳選素材を使用したプレミアムスイーツ「スーパーシリーズ」より、「新スーパーあまおうショートケーキ」が、ビュッフェサイズで登場しています。

「新スーパーあまおうショートケーキ」は、素材にこだわり、ホテルが本気で作ったショートケーキ。「博多あまおう(R)」の旬に合わせて発売されるという、1ピース1000円超えのぜいたくな逸品です。「新スーパーあまおうショートケーキが、おかわり自由で食べられるといったような部分は、他の会場にはない点かと思います」(濱川さん)

毎年10トン以上ものいちご!

さらに、もうひとつの目玉は、日本各地から厳撰したブランドいちごの食べ放題です。スイーツのみのビュッフェも多い中、「ホテルでいちご狩り」を楽しんでもらうため、その時期旬を迎えるブランドいちごが登場。

いちごの価格が高騰している昨今。フレッシュなブランドいちごが、おかわり自由で味わえるビュッフェは貴重です。「毎年期間中にはスイーツも合わせ、約60万個(10トン以上)のいちごを使用しています」と、濱川さん。せっかくのいちご狩り。やっぱりフレッシュないちごも楽しみたいですよね。しかし、改めて聞くとすごい量です……。

また、ホテルのシェフが手掛ける軽食が楽しめるのも魅力のひとつ。「大豆ミート」を使用した新東京大豆ミートバーガー&ライスバーガーや、ヘルシーベジタブル豆乳カレー、選べるサラダなど、ホテルならではのおいしいだけでなく健康も意識したメニューは「たくさん食べても、胃にもたれにくい」と、好評です。

いちごスイーツと一緒にホテルクオリティのメニューが、食べ放題で楽しめること。メインターゲットである女性だけでなく、カップルやファミリーでも楽しめる理由はここにあるのかもしれませんね。

そして、本当に良いと思ったものは、人に勧めたくなるのが人情。来場者がリピーターとなり、口コミが広がり、さらに新しい来場者を連れてくる。こうして、現在でも来場者数を増やし続け、開始以来、累計21万人以上が来場したというモンスタービュッフェに成長したのです。

リピーターにも楽しんでもらうために、ビュッフェのテーマは毎年変わります。今年のテーマは「花」。ピンクや赤の色合いや、繊細なクリームの絞りなど、ビュッフェを愛する女性たちの心をくすぐるような、はなやかなスイーツが登場しています。

「ご来店いただいた皆さまを明るく迎え、お帰りになる頃にはお腹も心も満たされるようなビュッフェにしたいと思い、見て明るい気持ちになっていただけるような『お花』をテーマに選びました」と、濱川さん。

ビュッフェ会場には消毒液やパーテーションを完備。入場前には手指の消毒と検温。料理の取り分けは、すべてスタッフが行うなど、しっかりと感染対策がされているのもうれしいところです。

「外食をためらい色々我慢することが多い現在、お越しいただいた際には、ぜひ思う存分ビュッフェを楽しんでいただきたいです!」と、濱川さんは笑顔で語ってくれました。

今回は、2021年の11月に予約をスタート。同時に枠が埋まりはじめ、スタートからの1週間は現在満席の状態です。1月の予約は平日を含めて、ほぼ満席状態ですが、2、3月はまだ少し余裕があるそうですよ。場所は、1階ティー&カクテル「SATSUKI LOUNGE」で、期間は3月31日(木)まで開催されます。

『スーパーいちごビュッフェ2022~新・ホテルでいちご狩り~』

住所:大阪市中央区城見1-4-1 ホテルニューオータニ大阪 ティー&カクテル「SATSUKI LOUNGE」 
期間:2022年1月5日(水)~3月31日(木)
時間:11:30~16:00(最終入場14:30)〈90分制〉
料金:大人〈平日〉¥6,000〈土・日・祝日〉6,500円、小学生(7~12歳)3,000円、幼児(4~6歳)1,500円  
電話:06-6949-3276(SATSUKI LOUNGE直通) https://www.newotani.co.jp/osaka/restaurant/satsukilounge/strawberry/

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