持てる人にも悩みは深い タワーマンションへの引っ越しで困ったことランキング 

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株式会社リクルート(東京都)が運営する「SUUMO引越し見積もり」が、タワーマンションへ引っ越した全国18~69歳の男女235人を対象に、引っ越しで困ったことをアンケートしました。価格高騰を受けて庶民には手が届かないタワマンは、勝ち組の象徴といえそうですが、タワマン入居者になるにはさまざまなお悩みがあるようです。

「特に困ったことはない」(37.4%)という人が最も多かったものの、6割以上の人が何かしら「困った」ことがあると回答。困った人の中で多かった上位の5つの項目は、「引っ越し料金が高くなった」(27.2%)、「引っ越しの時間帯に制約があった」(18.7%)、「引っ越し会社を選べなかった」(14.9%)、「マンション内での引っ越し日の調整が大変だった」(14.5%)、「エレベーターに乗らない大型家具を手放すことになった」(13.6%)という結果になりました。

タワマンの引っ越しをスムーズに行うには?

通常のマンションとは少し異なるタワマンの引っ越しのコツをアドバイスをもとに紹介します。新築か中古かによって異なるので、それぞれでポイントをあげていきます。

<新築タワーマンション>
①引き渡し(入居者に鍵が渡される)
➁引っ越しの抽選会(~入居説明会)
③引っ越し見積もり(幹事会社や幹事会社以外の引っ越し会社でもOK)
④入居

この流れを踏まえ引っ越し会社に見積もりを取る場合は、次のような情報を提示するとスムーズです。(1)幹事会社(担当部署などの連絡先含む)(2)入居予定日時(3)車両サイズ制限(4)作業終了時間(開始から撤収までの時間)および作業にあたっての注意事項

一斉入居の時間枠は、次の引っ越し時間枠や、すでに生活している人への不便もあるため、かなり厳密に決められているマンションが多いようです。決められた時間枠内に搬入が完了しなければ、そこで作業は中断し、その日の最終枠が終わり次第、残りの搬入作業をする流れになってしまいますが、幹事会社に依頼した場合、想定より時間が押しそうだったとしても常駐スタッフを置いていたり、他の入居者の引越しを前後や同時に行っている場合が多く、流動的にサポートに入ることで当日のイレギュラー対応が可能となる場合もあります。

<中古タワーマンションの場合>
新築のように一斉に入居が始まる物件以外は、同日に引っ越しが発生することはまれで、物件側から日程等について特別な指示がない限り、任意で日程を決めることができます。しかし、新築でなくても大型マンションなどでは引っ越しの条件が定められていることがあります。

例えば、ほとんどの場合、エレベーターの運行など物件の管理をしている防災センターに条件を確認する必要があります。事前に防災センターの連絡先を調べておき、見積もり時に引っ越し会社へ伝えると、途中で条件が増えることによる料金追加が避けられます。さらに、次のような情報を提示するとよりスムーズです。(1)入居予定日(作業時間)(2)車両サイズ制限(3)車両駐車位置(4)建物養生箇所
(5)作業届の有無

タワマンの引っ越し見積もりの注意点は?

「引っ越し料金が高くなった」と27.2%の人が答えたようにポイントの一つがやはりお値段。タワマンでは、駐車位置から入居者の部屋までの距離が長く、作業スタッフ数も多く必要となるため、引っ越し料金が高くなりやすいようです。少しでも料金を抑えなお、スムーズな引越しをするためには引越し会社各社に詳細に見積もりをしてもらうことがポイントとなってきます。

アップル引越センターによるとポイントは作業人数のチェック。「作業人員を削ることで料金を安くしますという提案を受けた場合、本当にその時間枠内に作業が完了するのか、完了しなかった場合はどう対応してもらえるのか、確認することが重要」とアドバイスをします。また、通常の引っ越しと同様、時期や日程などによってもアップダウンするようです。

引っ越し料金は、日時(平日/土日祝日、上旬/中旬/下旬、閑散月/繁忙月)、作業時間(搬出搬入時間、移動時間など)、作業人数、さらにオプションの有無で変動します。例えば最繁忙期の3月下旬の土日は、一年で最も高い日程。考え方としては、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始の航空券やホテルと同じです。枠に限りがあり、需給バランスが偏ると料金は変動します。繁忙期は企業の転勤やマンションの竣工が重なり、もともと限りのある引っ越し枠が圧迫されているため、値引きが一切利かない料金提示となるようです。

反対に、例えば1月、6月、11月の中旬の平日は大体の引っ越し会社が値引きしやすく、手頃な料金での引越しがしやすいそうです。ただし、会社によっても忙しい日は異なるので確認しが必要です。

タワーマンションの引っ越しは、いつでも気軽にというわけにはいかない可能性があるので、早めに見積もりを取って引っ越し会社を決め、状況の変化に対応できるような心構えをしておくことが重要です。

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