朝までオールのママが増えたらいい…その心は? 育児の現実をつぶやく2児の主夫に共感の嵐

宮前 晶子 宮前 晶子

夜の繁華街に、飲み会やカラオケに繰り出す人々の姿が増えてきた年末。そんな世間の浮かれ具合とは裏腹に、ママたちの日常は相変わらず。朝起きてから夜寝るまで子どもの世話や家事、このループにはまっているママの中には、「忘年会なんて異世界じゃないの?」と遠い目をする人もいるのではないでしょうか。 師走のこの時期だからこそ、いえ、どんな時期であれ、共感を呼ぶつぶやきを投稿したのは、1歳と3歳の男の子を在宅で育てる主夫・なおとさん(@dynamic_ninjya)。

「家に1歳児と夫を残し、カラオケ朝までオール」みたいなママが増えたらいいな、と本気で思っている。それはつまり「一晩くらいママがいなくても余裕」なパパが増えるということ。もちろん、極論だけど、育児中でもママが趣味で羽を伸ばせることは、確実に、家族の笑顔に直結する。」

2.4万いいねが付き、子育て真っ最中のパパママ、子育てが終了した人などさまざまな背景を持つ人からの言葉が寄せられています。そんななおとさんに、育児についての思いを聞きました。

今回のツイートを投稿したきっかけについては、「僕自身、ひとりの時間を持てない育児の現実に直面して、このような思いを抱くようになりました。一晩オールは極論だけど、たとえ10分でも育児から離れられるだけで、心のゆとりは大きく変わると感じています」と、なおとさん。

実際ひとりの時間の大切さは身にしみて感じているそうで、「毎日育児していて、ひとりでお風呂に入れることが、すごく幸せなことだと気付きました。ゆっくり湯船につかれる時間は、てんやわんやの日々を本当に癒してくれます。子どもと笑顔で向き合うためにも、ひとりでホッと出来る時間はめちゃくちゃ大事なのです」と、こちらの投稿も多くの賛同を得ています。

子育て真っ最中の人なら頷く言葉

そんな共感を得る投稿に対して決して意見を押し付けているわけではないといい、「男性がどれくらい育児に関わるか、なんて、それぞれの家庭の塩梅でいいと思っていて、大事なのは夫婦お互いの納得感と、家族が笑えているかどうか、だと思っています。ツイートしているのは自分の心を整理するため。自分と同じように悩んでいる人に届けばいいな、という思いもあります」。

とはいえ、なおとさんが育児を通して感じたつぶやきの数々は、育児に向き合うママが言ってほしいこと、あるいは日頃感じていることばかりでした。

「「料理せず惣菜買うとか、手抜きするな」って意見もあるようだけど、育児における手抜きはダメなことじゃない。手抜きは「愛情を減らすこと」ではなく、愛情をしっかり与えるために「手間を減らすこと」だから」

「「わたしは親失格かも」と、子どもとの関わり方を真剣に考えて振り返ることが出来るアナタが親失格なわけないですよ。たぶん今は、自分に余裕がないだけです。あなたが余裕のない「人間」なのではなく、余裕のない「状態」なだけです。子どもだけじゃなく、自分自身も少し大切にしてあげてくださいね」

「トイレに行く間、ちょっと子どもを抱っこしてくれる。野菜を切る間、ちょっと子どもと遊んでくれる。こういう「ちょっと」が、育児においては本当に救いになる。逆に「ちょっと」の疲れやイライラでも、積み重なると発狂につながったりもする。あなたの「ちょっと」がママを救う」

そんな、育児をする人々の胸に響く言葉を綴り続けるなおとさんは、「僕は、もともと思いを人に伝えるのが苦手だったんです。それで子育て中にイライラすることも。妻に「ちゃんと、思いを伝えて欲しい」と言われて、伝えることを意識するようになりました。妻との出会いで少しずつ成長していると思っています」といいます。

「子育てって一人で頑張るものじゃない」

子育てをする中でパートナーとたくさんコミュニケーションを取り、自分だけで抱え込まない、我慢せず伝えるようにすることで家族がみんな笑えればいいのですが、ここが難関であることも否めません。子育ての大変さを聞いて欲しいだけなのに、俺ならこうする、とやりもしない癖に説教されたり、仕事で疲れていると逆ギレされたりするパターンもありえます。

なおとさんは、「けんかになってしまいそうな事柄を話す場合は、時間を置いて僕も妻も冷静に話せるなと思った時に伝えるようにしています。相手の状況を理解していることや感謝も伝えた上で、こちらの思いを伝えるようにしています」とコミュニケーションを常に大事にしているそう。

育児歴3年が過ぎ、なおとさん自身の変化もあるものの、「それ以上に子どもは変化し続けるので、まだまだ悪戦苦闘が続きそうですよね。でも、子育てってひとりだけで頑張るもんじゃなくていい。妻だけじゃなく、いろんな人の力を借りてもいいんだな、と思えるように。子どもにとっても、いろんな大人と関わることが良い経験になるのだと考えるようになりました」と話してくれました。

パートナーと本音で話せて、いろんな人と関わって、子どもと一緒に自分自身も更新して、家族でいる時間もひとりで過ごす時間も思いっきり楽しめる、そんなママがスタンダードになればいいですね! また、なおとさんは、12月末に書籍『育児がしんどいママに贈る5つの言葉』を出版予定で、詳細についてはTwitterで告知するそうなのでフォローを。ママの気持ちを理解するために、男性にもぜひ読んでほしい1冊になりそうです。

■Twitter https://twitter.com/dynamic_ninjya
■Instagram https://www.instagram.com/naoto_kosodate/

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