現代舞踊の第一人者で101歳の本城ゆりさんが11月中旬、京都市左京区のロームシアター京都で舞台に立った。9年前に脊椎骨折の大けがをし、一時は医師から再起不能と言われたが、懸命のリハビリで乗り越えた。踊りへの情熱と体力を維持する秘けつとは-。
兵庫県出身の本城さんは11歳で単身上京し、現代舞踊の草分けとして知られる石井漠・小浪の門下に入った。1947年に独立し、京都市を拠点に「本城ゆり現代舞踊研究所」を主宰し、指導と創作活動を続けてきた。
高齢になっても情熱は衰えなかったが、92歳の時に背骨を圧迫骨折した。歩くことも困難な状況になり、医師からは「年が年なのでダンスはもう無理」と告げられた。本城さんは「踊れないなら死んでしまいたい」と思うほど失望したという。
しかし諦めることなく、毎日カルシウムを補給する注射を自分で打ち、リハビリにも励んだ。次第に手押し車を使って歩けるようになり、筋力強化のために積極的に外へ出掛けた。そのかいあって96歳で、座った姿勢での出演ながら舞台に復帰できたという。
百寿の記念で昨年、舞台に立つ予定だったが、新型コロナウイルスの影響で1年延期に。自身は座ったままだが、「門下生が周囲で動いてくれる。舞台全体で魅了したい」と意欲を見せていた。
体を維持するため、今もスクワットや足上げを続ける。好きな食べ物は肉とウナギで、毎日、甘酒をコップに2杯以上飲むという。「現代舞踊は自分が感じたまま表現できるのが魅力。変なおばあさんと思われるかもしれないが、まだまだ踊りたい」