大掃除に年賀状、そしてお正月の準備、年末まで忙しい日は続きます。そんなときの強い味方がレトルト食品。手軽に沢山の料理を楽しむことができます。コンビニにおいても沢山のレトルト商品が販売されており、その中でも各社が力を入れて独自開発しているのがカレーです。オリジナル商品を用意するなど競争が激しい商品の一つで、圧倒的なコストパフォーマンスを堅持しながら、本格的な味が楽しめるよう、日々改良が行われています。今回はカレーのなかでも、筆者の好きな「ビーフカレー甘口」に絞って、ローソン、ファミリーマート、セブン-イレブンの大手3社の商品を食べ比べてみました。
■ローソン「牛肉と野菜の旨み広がるビーフカレー甘口」
ローソンのビーフカレー甘口は108円(税込)です。レトルトカレー業界最安値を争うほどの価格を実現しています。まろやかな舌触りと甘めの味が特徴ですが、しっかりと牛肉の香りも楽しむことができます。ただ、他の2社と比較すると少々甘めの味付けとなっているため、中辛などを好む方にとっては少々物足りなく感じることがあるかもしれません。逆に辛いものが苦手という方にとっては非常に食べやすく、安心して食べられること間違いなしです。
■ファミリーマート「ぐつぐつ煮込んだビーフカレー甘口」
ファミマのぐつぐつ煮込んだビーフカレー甘口は124円(税込)です。今回比較する3社の中では最も高い金額になります。若干大人向けのコクがある味付けとなっており、子供から大人まで幅広くヒットするようなローソンのビーフカレーよりも少しビターなテイストに仕上がっています。とはいえ甘口なので辛いという事はほぼなく、もちろん子供でも十分に楽しむことができる商品です。値段が若干高いことも関係しているかもしれませんが、他の2社よりも少しだけ具材の形がしっかりとしており、量も少し多く入っている印象を受けました。コンビニのオリジナル商品は各社で価格競争が生じているため、値段が均衡することが多いのですが、ファミマにおいては10円以上高いことから、完全に別枠で売りに出していることがうかがえます。
■セブン-イレブン「国産のじゃがいもと人参、ビーフのうま味ビーフカレー甘口」
セブンの7プレミアム、ビーフカレー甘口は106円(税込)です。今回紹介している中では最安値となります。セブンのレトルトカレーに関してはうまみを重視した調合になっているという特徴があります。ダシなどの分量が他社よりも多く、比較した中では最も野菜のうまみを感じることができました。一方で具材の大きさや量に関しては、他の2商品と比較すると見劣りするような印象を受けました。特にお肉の量が少なかった印象です。この価格帯で展開している時点で相当レベルが高いため、あまり突っ込むべきではないかもしれませんが、レトルトカレーにおいて具材の量や大きさは大きな判断基準になるはずです。
<まとめ>甘めの味ならローソン、コクが欲しいならファミマ、豊かなうまみが欲しいときはセブンで
今回はビーフカレーの甘口をコンビニ3社で比較しました。各社特徴がありましたが、いずれも100円台という低価格でビーフカレーを楽しむことができるのはひと昔前ではありえない話です。日々商品研究が続けられる中でルーの配合なども変化し、現在の商品が完成しています。各社それぞれの特徴を紹介しましたので、ぜひ皆さんのお気に入りを探してみてはいかがでしょうか?