日本S神戸開催、うれしさから勇み足?「オリックスブレーブス」の誤植が話題 神戸市交通局「思い込みでした」

伊藤 大介 伊藤 大介

がけっぷちに立たされたオリックス・バファローズが競り合いを制したプロ野球日本シリーズ第5戦。第6、7戦(11月27、28日)は、オリックスが日本一となった1996年以来となる、ほっともっとフィールド神戸(旧グリーンスタジアム神戸)での開催です。そんな中、神戸市交通局が「オリックスブレーブス」と誤植し、かつてのチーム名が復活してしまう珍事が。これは吉兆かも?

ブレーブスと思い込んで

ほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)の最寄り駅は、神戸市営地下鉄総合運動公園駅。球場への観客輸送を担う神戸市交通局は、東京ドームで第5戦が始まった11月25日午後6時ごろ、神戸市交通局のホームページに西神・山手線の地下鉄臨時列車増発のお知らせを告知しました。その際、「 『オリックスブレーブスVS東京ヤクルトスワローズ 18時00分試合開始』の終了時間に合わせて、臨時列車(3本)を増発します」 と、チーム名を誤記する痛恨のミス。手に汗握るシーソーゲームが終わった午後10時すぎ、気づいた人からミスを指摘するメールが届きました。

同様のメールが26日朝までに計4件あり、気付いた職員が26日午前8時すぎ、慌てて修正。しかしここでも「ブレーブス」を「バッファローズ」とする“ダブルエラー”。最終的に「バファローズ」と修正したのは午前9時でした。

神戸市交通局によると、担当者が「ブレーブス」と思い込んだのが原因といいます。SNS上では、かつてのオリックス・ブレーブスへの愛情を込めた投稿では?と推測する声もありましたが、「担当者はブレーブス時代を知る世代ですが、特段の思い入れがあったわけではありません」と説明しています。

「ブレーブス」はオリックスの前身だった阪急のチーム名で、オリックスに親会社が移ったことで、1989年から1990年までは「オリックス・ブレーブス」、1991年から2004年までは「オリックス・ブルーウェーブ」でした。大阪近鉄バファローズとの球団統合に伴い、2005年からは「オリックス・バファローズ」がチーム名になっています。

神戸市交通局は「バッファローズと間違えたのは、早く直さないという焦りからちゃんと確認していなかったからです」と説明。オリックスの中嶋聡監督が「神戸で決めたい気持ちもある」と話していたことを振り返り、「せっかく盛り上がっている日本シリーズに水を差すことになってしまい、申し訳ありません」と話しています。

一夜限りのブレーブスでしたが、黄金期を知るオールドファンには懐かしい気持ちになったのはでないでしょうか。

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