最近、Twitter上で昭和のおもちゃ付き菓子「スポロガム」に「懐かしい」という声が集まっています。
小さな箱が2つ連結した細長い形で、片方には型抜きできるガム、もう片方にはおもちゃが入っていました。おもちゃの入った箱には「男の子むき」「女の子むき」の表示があり、中身は車や家電製品、羽根の開くテントウムシなど、今でも記憶に残るものばかりです。
昭和世代のユーザーらは「スポロガム大好きだった!」「あったあった!スポロガム」「昭和だー」「懐かし過ぎる」「子どもの頃、よく買ってた」「まだ買えるのかな」「おもちゃが楽しみだった」など、たくさんの思い出話を投稿しています。
スポロガムは1967年生まれ
江崎グリコ(本社、大阪市西淀川区)の担当者によると、スポロガムは1967(昭和42)年12月発売。
「1967年にスポロ乳酸菌を入れ、『グリコ』同様おもちゃ入りのスポロガムとして発売しました。1971年に持ちやすい横長スタイルになり、1972年に絵が抜けるガムになりました」(担当者)
スポロ乳酸菌とは有胞子性乳酸菌のこと。スポロ乳酸菌は同社のロングセラー商品ビスコのクリームにも入っているそうで、「ビスコのクリームには、おなかで目覚めるスポロ乳酸菌を配合しています。このスポロ乳酸菌は、体内に入った後に刺激を受けて、おなかで目覚めて腸まで届きます」(同社サイトより引用)。
今でも入手可能なのでしょうか。担当者に尋ねると「1998年まで販売、現在は終売しています」。
そういえば…「スポロン」もありました
スポロガムの懐かしさに浸っていたら、ふと幼児用飲料「スポロン」も思い出しました。発売当時は円すい形の容器だった記憶があります。スポロガムとスポロン。関係あるのでしょうか。
「スポロンは、1973年に弊社乳業より発売したブルガリア乳酸菌入りの乳酸菌飲料ですが、残念ながらスポロガムとの直接的な企画のつながりは不明です」(同社担当者)
発売当初から1988年まではパッケージに描かれた「スポロン坊や」も愛らしく、星付きのとんがり帽子がトレードマークでした。その後、スポロン坊やは2015年3月に全国発売された「スポロンアイスバー」のパッケージで復活しました。
幼児用飲料「幼児スポロン」は現在も販売中です。
スポロガム&スポロンの歴史
1967年12月 「スポロガム」発売開始
1973年〜 幼児用飲料「スポロン」発売開始(現在も販売中)
1973〜88年 「スポロン」パッケージにスポロン坊やが描かれる
1998年 「スポロガム」販売終了