病院で過ごす闘病中の子供たちを励ますため、病院にガチャガチャのマシンを贈るというプロジェクトが関西でじわりと広がっている。現在、大阪や神戸、京都の小児病棟がある計5病院に設置。景品の補充や寄贈先のさらなる拡大など、活動を今後も継続していくため、12月5日には大阪の遊園地「ひらかたパーク(ひらパー)」でチャリティイベント「しゃぼんフェスティバル」が開催される。
参加者がサンタクロースの衣装を着て街を走る大阪の名物イベント「大阪グレートサンタラン」から派生した取り組み。サンタランも収益で入院中の子供たちにプレゼントを贈るイベントだが、「年に1回だけではなく、日頃から力になれることはないか」と2017年にメンバー有志がNPO法人プロジェクトサンタを立ち上げ、活動の幅を広げてきた。
「ガチャガチャプロジェクト」と銘打たれた取り組みは、マシンの寄贈先である各病院で「ガチャガチャできるよ」と声掛けすると治療を頑張れる子供が続出。コロナ禍でお見舞いや院内イベントが難しくなっている中、闘病中の子供たちが笑顔になる数少ない「お楽しみ」のひとつとして、病院関係者の間でも好評を博しているという。
しゃぼんフェスティバルは、このプロジェクトを軌道に乗せるための企画。来年以降の継続的な開催に向けた「第0回」のキックオフイベントとして開催する。「楽しくチャリティ!」を合言葉に、真っ赤なサンタ衣装で乗り物をジャックしたり、園内の各所でしゃぼん玉を飛ばしたり。遊びながらプロジェクトを周知し、支援者を増やすことを目指す。
募集人数は200人。参加料金は大人3900円、小学生以下2500円(いずれも入園料、サンタ衣装、しゃぼん玉セットなどを含む)。ただし、乗り物チケットが必要な場合は別途購入が必要。
共催という形で協力するひらパー(京阪電鉄)は「楽しみながら誰かの役に立つ、という理念に共感しました。病気と闘う子供たちを応援できれば、嬉しく思います」とコメントしている。
チケットはイープラスで販売中。https://eplus.jp/shabon-festival/
問い合わせ:office@p-santa.org