「今年の季節」という文言とともに10月20日にツイートされた、日本の四季ならぬ三季を表した図が大きな共感を呼びました。10月上旬は各地で季節外れの真夏日が報告されていたのが一転、中旬以降の急な朝夕の冷え込みに一足飛びに冬が訪れたように感じていた人が多かったらしく、投稿には25日現在、22.4万件ものいいねがついています。
画像は一年を三分割し、向かって左側のピンク色の「春」と、向かって右側の白色の「冬」の真ん中に、先述の二つの季節より面積の大きい水色の「夏」が表示されており、「秋」はどこにも見当たりません。この投稿に「分かりますwwwwww なんか秋通り越して冬みたいなwww」「秋なんか消えてるよね」という共感の声が多数集まった他、「四季とは」「ヴィヴァルディもびっくりやなぁ…」などと嘆息の声も寄せられています。
画像を投稿した、つくね(@merompans)さんに制作意図をお聞きしました。
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――サブアカウント、つくねのサブ(@meromeropans)で、今回話題になった画像は「2分で作った」と書いておられました。また、画像のタイトルは「無題1224」だそうですが、何か意味はありますか?
1224は今まで加工した画像の枚数ですね(没ネタとか沢山あります…)。
――そうだったのですね。制作の際、気をつけたことはありますか?
「Ibis paint」というアプリで作っています。四季なのに三季しかないというギャップと言いますか、シンプルに仕上げることで面白さを出そうと思いました。
――制作意図を聞かせてください。やはり急に寒さがやってきて秋が飛んでしまったように感じられたのでしょうか。
その通りなんですよ(笑)。肌寒い季節が(まず)来るはずなのに、まるで冬のように「さむっ」となっている毎日から、このような発想に至りました。
――投稿に大きな反響があり、五年後には「夏」ただ一季節(青一色)になるのでは、という予想図を投稿する人もいれば、「やる気の無くなったフランス国旗感ある」などと、話題になった図のビジュアルそのものの面白さに言及する人もいました。
共感して下さる方がいっぱいいて、やはり今の日本は秋が無いんだなと思いました。春もだんだん短くなっているというコメントも頂き、共感しました。
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さらに多数寄せられたコメントで、特に印象に残ったものはありますか?とお聞きすると、「面白いなと思ったコメントは、夏と冬の線を拡大したら細い秋がある画像ですね」(つくねさん)とのこと。年々、その存在感が希薄になりつつあるようにも感じる季節、「秋」。長く日本人に愛されてきた四季が、一つとしてうしなわれることなく残り続けることを願わずにはいられませんね。