愛猫を失った父親の悲しみを埋めた子猫 白くてもちもち、お風呂に入るのが日課

渡辺 陽 渡辺 陽

愛猫を亡くして

おもちちゃん(1歳・メス)は、2020年12月、東京都に住む田山さんのお父さんの知り合いが茨城県で保護した子猫だった。3匹兄妹だった。

田山さんは、もともと父親が拾った2匹の猫を飼っていた。そのうちの1匹タッキーちゃんは、2019年に亡くなった。もう1匹も老猫で、病気をして食事管理をしていたので新たに猫を迎える予定はなかった。しかし、タッキーちゃんを亡くして以来、父親はずっと「猫が欲しい」と言っていた。そんな時、おもちちゃんたちの里親を募集しているという話を耳にした。田山さんは気になって写真を見てみたのだが、一目惚れしてしまった。「先住猫のつばさがいなくなった時のことを考えたら耐えらないと思っていたこともあり、飼う決断をしました」。

運命を感じた子猫

そして実際、おもちちゃんを見た時、田山さんは「この子だ!」と思い、運命を感じすぐに引き取ることにした。12月20日、父親が保護主宅まで迎えに行ったという。

当時のおもちちゃんは他の兄妹に比べ、ひとまわり小柄で、成長が遅れているようだった。「病院に連れて行って血液検査をしてもらったら、貧血でした。貧血は栄養失調が原因のことが多いらしく、ごはんをあまり食べられていなかったのだと思います」。白くてもちもちしていたので「おもち」と名付けた。

おもちちゃんは、家に来た初日から人見知りすることなくゴロゴロ喉を鳴らして甘えた。ごはんよりも甘えるのが好きで、あまり食べなかった。最初は少し不安だったというが、今ではもりもり食べている。

幸せを運んでくれた

先住猫のつばさちゃんはおもちちゃんをなかなか受け入れなかった。つばさちゃんはもともと3階で飼っていたので、おもちちゃんは2階で飼っている。「たまに顔を合わせますが、おもちはかまって〜と近寄って行きますが、つばさが拒否しています(笑)」。おもちちゃんは、とても甘えん坊で寂しがり屋。田山さんが近づくとすぐにゴロンとひっくり返ってゴロゴロ甘えてくる。やんちゃすぎて、たまに男の子かなと思うくらい家中走り回ることもある。猫は水が嫌いだというが、おもちちゃんはお風呂が大好きで、一緒に入るのが日課になっているという。

タッキーちゃんを亡くして父親は落ち込んでいたが、おもちちゃんが来てから毎日幸せそうだという。家族の会話も増えた。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース