「ゴッホの本ありますか?」
ゴッホの作品集を求め、書店の美術コーナーを訪れた男性のエピソードがSNS上で大きな話題となっている。このエピソードを紹介したのは東京都にお住まいの巴井さん(@tom_oi2by2)。
やや興奮した様子で書店員に「ゴッホの本ありますか?」とたずねる男性。「ゴッホ展ていうのに行って来たんです。絵がすごく良くて、でも売店は人がいっぱいで何も買えなくて」…おそらく絵画には詳しくないであろうこの男性をこうまで魅了したゴッホの作品の力と展示会の意義について
「やっぱりゴッホってそんな存在なんだなと思ったんだ。人生美術にずぶずぶな身からするとゴッホなんてイマサラの極みだし正直展覧会もまたゴッホかいな、てな思いしかなかった。失礼ながら「ゴッホ展」は普段美術館なんぞ行かない人を動員出来てそれは、みんなが並んでるからタピオカって美味しいよね。の心理と同じもんなのかなとも思ってたんだけど、この男性の様に突然ゴッホの、いや絵画や美術に感銘を受けて本屋に駆け込む人を生む、ゴッホってやはり偉大だな」
と考察する一連の巴井さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「定期的に開催される意味はそこにあるんでしょうね。知ってる人はまたかよでも初めてみて雷に打たれる人もいる。だから消えないのかな、と」
「『夜のカフェテラス』に一目惚れして『星月夜』で完全にやられました。ひまわりや自画像も良いのですが、彼の描く夜は特別な気がします。絵画に詳しくない自分でも不思議と幸せな気分にさせられるゴッホ凄い。」
「人が新しい世界に踏み込もうとしてるのを見ると、なんか嬉しくなりますよね……」
など数々のコメントが寄せられている。
このタイミングなら男性が訪れたゴッホ展は東京都美術館で開催されている「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」だろうか。
同展示会は男性と同じくゴッホの作品に魅了された絵画収集家のヘレーネ・クレラー=ミュラーの膨大なコレクションの中から絵画28点と素描、版画20点を展示する一大展示会。「芸術の秋」というが、この秋あらたな感動に触れたいと思う方はぜひ訪れていただきたいと思う。
「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」
【会期】2021年9月18日(土)~12月12日(日)
【会場】東京都美術館 企画展示室
【開室時間】9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
【公式サイト】https://www.tobikan.jp/exhibition/2021_vangogh.html