スマホが非対応で数カ月放置…面倒くさい(?)マイナポイント申請 コンビニATMでようやく手続き完了するまでの覚書

黒川 裕生 黒川 裕生

マイナンバーカード取得者に最大5000円分のポイントが還元されるマイナポイント。今年4月末までにカードの交付申請をした人が対象で、還元を受けられる期間は12月末まで(3カ月延長された)だが、いまだに「なんとなく面倒で後回しにしている」という人もいるのではないだろうか。春先にカードを取得したものの、手続きの最初の一歩でつまずいたきり放置している筆者もその一人だ。あれから数カ月、日増しに膨らむ「片づけて早く楽になりたい」という思いに耐え切れなくなり、ようやく重い腰を上げました。

スマートフォンで「読み取れません」!?

私がつまずいた「最初の一歩」とは、「マイナンバーカードをスマートフォンで読み取る」というところ。愛用しているスマホは2016年に発売された初代iPhone SEなのだが、これが見事に対応していないのである。マイナポイントのサイトによると、自分の端末(スマホ)で読み取りができなくても、コンビニなどに設置されている「支援端末」やパソコンから予約・申し込みができるらしい。「へえ、そうなんだ。じゃあ後でやろう」と思った記憶はあるが、気づけばそこから数カ月。「面倒くさい」という気持ちは本当に恐ろしい。

さて「今日こそはやるぞ」と腹を括ったものの、パソコンは「ICカードリーダライタ」なる機器が必要とのことだったので、これまた面倒に感じた私は、とりあえずサイトの指示を頼りにセブンイレブンで手続きしてみることに。セブンイレブンの場合、支援端末は行政サービスを受けたりチケットを購入したりできる「マルチコピー機」ではなく、「セブン銀行ATM」なので注意しなくてはならない。(忘れていたが、私は以前、セブンイレブンのマルチコピー機で申し込もうと試みて挫折したこともあったのだった…)

コンビニの支援端末で手続きできるかな

実際にATMで操作を始めてみると、トップページにちゃんと「マイナンバーカードでの手続き」という項目があり、無事「マイナポイントの申込み」に進むことができた。

利用する決済サービス(私の場合はPayPay)や、ポイントの付与タイミング(前払時か購入時)などを選び、機械に命じられるままに持参したマイナンバーカードを挿入して4桁のパスワードを入力したりしていると、意外にも滞りなく手続きは完了。ポイントの利用登録までは「1日ほど」かかるため、現金(2万円)をチャージしてポイント(5000円分)が加算されるのは翌日以降だが、警戒していたほどは難しい作業も求められなかった。

自治体などのサポートも活用を

このように、使っているスマホが読み取り非対応でも、また機械に対する苦手意識が強くても、支援端末を置いているコンビニが近くにあり、「面倒くさい」という気持ちさえ乗り越えることができれば、なんとかなる(はずだ)。ちなみに総務省によると、9月1日現在、交付されたマイナンバーカードは4761万2171枚だが、マイナポイントの対象となる4月末までに交付されたのは3812万9334枚(5月1日現在)。一方で、マイナポイントの申し込み数は9月16日現在で2304万7701人という。

各自治体や郵便局などでも手続きの支援をしているそうなので、自分には難しそうだと感じる人は、面倒くさがらずに一度相談してみるといいかもしれません。正直なところ、今はポイント云々よりもむしろ、数カ月越しの懸案を片づけることができたという解放感で胸がいっぱいです。

【マイナポイント事業サイト】https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/

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