「またドライカレー作った」という紹介文とともにTwitterに投稿されたカレーの写真。
これだけだと「いかにも美味しそうなカレー」と皆さん思われるでしょう。
でも、続きを読むと、印象ががらりと変わるかもしれません。
紹介文には、次にこう書かれているのです。
「 人 間 す り お ろ す の 大 変 だ っ た 」
…に、人間!?
人肉を使った禁断の料理!? …でも実は?
ドライカレーとは、「ドライ」という言葉が示すように、汁気を少なくしたカレーです。
関西圏などでは、カレー味のチャーハンやピラフのようなものもそう呼んだりもしますが、ひき肉や野菜を炒めたものをカレー粉などで調味しご飯の上にのせるスタイルのものも、一般的にドライカレーとして認識されています。
しかし、今回紹介されているドライカレーは、人間をすりおろして作ったといいます。
その衝撃の告白に、
「サイコかと思ってしまった……ww」
「ホラーなのか、殺人犯かと思いました」
「こんなに細かくなるまで人すり潰したんですか((((;゚Д゚)))))))」
「…惨劇クッキングカタ:((;°ロ°;)):カタ」
「ドライなのはツイ主の心だったのです()」
など、リプ欄は驚愕と恐怖のコメントで溢れました。
…でも、ご安心を。
実は、このドライカレー、本当に人間を使って調理されたわけではありませんでした。
ツイ主であるマトリムさん(@matorimusan)は、「人参」と書きたかったのを間違えて「人間」と書いてしまったと説明しています。
本当に人肉を使っているわけではなかったですね。よかったよかった――。
ほんの些細な誤字が思わぬ展開に…
普段は料理をあまりしないものの、料理漫画の影響で自分も調理してみようと思い立ったマトリムさん。クックパットの人気レシピを参考に美味しいドライカレーを作ることにしました。
そして、実際に調理してみたところ…。
「人参などの具材をみじん切りではなくすりおろすことで、舌触りが良くなり旨みも出て、とても食べやすく美味しいカレーが出来た」といいます。
しかし、カレー粉を入れすぎてしまい少々辛くなりすぎてしまったという反省も。
そこでマトリムさんは再び挑戦。玉ねぎを多くして、甘みを引き出すように工夫した結果、さらにまろやかな味にすることができました。
このように満足できる仕上がりとなったドライカレー。しかし、その後話は思わぬ展開になっていきます。
ご自慢のカレーをTwitterで紹介するにあたり、「人参」を「人間」とほんの一文字間違って書いてしまったことで、Twitterは先ほど紹介したようなコメントが殺到するなど大混乱。
この事態にはマトリムさんも焦ったようで、
「人参!人参なの!!人間じゃないですからああああぁぁ!!」
「人間すりおろした人っていう不名誉な称号がついてしまう...」
「散々頭こねくり回してこれは伸びる!ってツイートは伸びないくせに誤字は伸びるの...なんで...」
と、リプ欄に自ら弁解のコメントを繰り返します。
しかし、そんなご本人の思惑とは裏腹に、どんどん反響は大きくなっていきます。そんな状況に、マトリムさんはやがて悟りの境地に達してしまったのか、
「嗤えぇぇぇぇ!嗤えぇぇぇぇ! 最近笑えてない人がこれで笑ってくれれば私は幸せだ...」と煽ったり、「よかったらうちの可愛いイッヌ見てって...」と愛犬の写真を投稿するなどして、自らもお祭り騒ぎを楽しむようになりました。
ツイ主さんのほんの些細な誤字が、本人も予想だにしなかったバズりの原因になってしまったのですね。
これまでにも、誤字で話題になったツイートは多くあり、特に有名なものは“誤字四天王”と呼ばれています。しかし、今回の「人間ドライカレー」は、それらにも匹敵するほどの秀逸さだと評価する声もあります。
念のため補足しておきますが、マトリムさんの普段のツイートは血塗られたものでは決してなく、いたって平和そのもの。ささみチップスといった他の料理写真も公開されています。
そんなマトリムさんに、誤字によってTwitterがバズった時の心境について、あらためて振り返っていただきました。
「一文字間違えただけでこんなに伸びるのかと大変びっくりしました。誤字については比較的早めに気がついたのですが、フォロワーさんからリプを貰っていたので消してしまうのも忍びないと思い、残しておいたらこのように伸びまして…。バズるというのは初めての経験でしたからとても興味深く、リツイートやいいねがこのように伸びるのか、と面白く感じました!」 (マトリムさん)
ちょっとしたミスで思わぬ事態となってしまったマトリムさん。でも、ここまで大勢の人に注目されることになったと考えると、ある意味「けがの功名」とも言えるのではないでしょうか…?
マトリムさんのTwitterはこちら→https://twitter.com/matorimusan