大流行のあのスイーツをスーパーで発見!その名前に、思わず2度見 バイヤー「ホンマにコレでいいんか…」

泡☆盛子 泡☆盛子

ふっくらとしたパンにふわふわクリームをたっぷりとサンドしたイタリア発のスイーツ「マリトッツォ」、大流行中ですよね。パティスリーやベーカリーからコンビニまで、あらゆるお店で見かけます。

その波に乗ってやらかしたのが、京都府下に23店舗・大阪府下に1店舗を展開するスーパーマーケット「スーパーマツモト」。6月中旬に発売されたのはなんと「マツモットォ」! SNSの投稿をきっかけに大きな注目を集めています。

京都市内のとある店舗に行ってみると、独立したワゴンで売り場が設置されていました(※陳列は店舗により異なります)。

ポップには「今話題の、あのスイーツをマツモトが手作りしたらこうなりました〜! その名も『マツモットォ』」とご陽気な紹介が。「無理やりか〜い!(笑)」とツッコミたくなる反面、「うまいこと言うたなぁ」と感心させられてしまう、ナイスなネーミングです。「たっぷりのクリームとパンの相性は抜群です」と添えられたマツモットォは1個214円。さっそく買って食べてみました。

約10cm四方の透明ケースに入ったマツモットォを取り出すとき、ちょっと緊張しました。そういえばレジのスタッフさんもめちゃ慎重にそろ〜りとカゴに移してくれたっけ。不器用な筆者ががさっと持ち上げると倒れてしまいそうなので、フライ返しを使ってそろ〜りと皿に移動。

パッケージに入っているときはまんまるなイメージでしたが、横から見てみるとなんだか「しゃくれ」ています。アイーンと伸ばした顎の上にたーっぷりのクリームが詰まっているようでどこかユーモラスなビジュアル。マツモットォを購入した方はぜひ横からも眺めてみてくださいね。

半分に割ってみると意外にもクリームの量はそこまで多くありません。ふんわりと軽い食感のパンにこれまたエアリーなクリームという組み合わせなので、味わいは「あっさり」という印象。位置によってはまったくクリームが当たらないこともあるので、角度を変えつつ最後までクリームとパンが一緒になるように食べるといいかも。最後まで、美味しく味わいました。

マツモットォの正体をしかと見届けたところで、「スーパーマツモト」の担当者にお話を聞いてみることに。

「マツモットォ」誕生のきっかけを聞いた

──SNSを中心に話題を集めている「マツモットォ」。誕生のきっかけを教えてください。

今年6月の頭に、デリカ売り場のバイヤーがマリトッツォを食べたことが始まりでした。今年流行のスイーツですし、やってみようかと。去年流行った「バスチー」(バスク風チーズケーキ)はスーパーのデリカで再現するのは難しくて諦めたのですが、マリトッツォならできそうだということで、わりとすんなり進んで中旬には発売の運びとなりました。最初は「こんなん売れるの?」という声もあり一部の店舗だけで扱っていたところ、おかげさまで話題にしていただいたりしたので現在は全店舗で販売しております。

──みんなが気になるネーミングはどのように?

「マリトッツォ」と当社の名称である「マツモト」、語呂が似てるしどうですか?という感じのノリで決まりました。バイヤーは「ホンマにこれでいいんか…」と心配していたようですが(笑)。

──結果的にはホンマにこれでよかった、ですよね。パンやクリームの組み合わせやお味のこだわりは?

当店はあくまでスーパーですから、幅広いお客様に手にとっていただけることを大切にしています。なので、あえて専門店のようなリッチさは求めず、シンプルに徹することにしました。パンはブリオッシュではなくごく「普通」のパン、クリームも「普通」のもので、オレンジピールなども加えていません。

大きさがあってもぺろっと召し上がっていただけるよう甘さは控えめにしています。それともうひとつ気を配っているのは、陳列されているマツモットォをお客様の目線で見たときに一番美味しそうに映るよう、パンに斜め45°で切れ目を入れてクリームを詰めることですね。

──あの「しゃくれ」には理由があったのですね。たしかに、売り場の写真を見返してみたらクリームがめちゃたっぷりに見えるベストポジションで並んでいます! 購入されたお客様の反応はいかがですか?

美味しい、意外といけるやん、などのお言葉をいただくことが多いです。

──お店側から「こんな風に食べてほしい」という希望はありますか?

ご家族間などでの話のネタになったらいいなと思っています。「こんなん買ってきてん」「え、マリトッツォじゃなくてマツモットォって(笑)。ないわぁ〜」「名前名前〜!」というように、ツッコミながら楽しんでほしいですね。

売り場を見回っているときにお客様のカゴにマツモットォが入っているのを見ると、「こんな会話してくれはるかなぁ」なんて想像して嬉しくなります。

──なかなかお出かけもままならぬ今年の夏ですが、おうちでそんな風に楽しめるのはいいですね。

おうちで楽しむといえば、マツモットォはとてもシンプルな仕立てになっているので、ぜひお好みのアレンジもお試しいただきたいです。お子さんも大人も好きな具をプラスしたりして、おうちならではアレンジを楽しんでみてください。 

──アレンジ! それはとてもいいですね。さっそくやってみようと思います。

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