「リアル波紋使いだ!」川で涼む寺犬がつくる美しい波紋が話題「師匠はツェペリさん?」

太田 浩子 太田 浩子

 猛暑が続くと、熱くなった地面を歩く犬さんたちが心配です。飼い主さんたちは、お散歩時間を早朝や夜間に変更したり、水に入れるような場所にしたりと工夫する日々。真言宗御室派の寺院「医王山福楽寺」(山口県山口市)で寺犬として暮らす木蔭くんも、川がある近くのキャンプ場にお散歩に連れていってもらっています。走って暑くなった木蔭くんが、川の水にお腹をつけてクールダウンしていると…。

 ピンク色の舌を出してハァハァと呼吸する木蔭くんの両わき腹から、規則正しく波紋がきれいに広がりました。思わず「波紋))))))))))))」と動画を撮ってツイートした「てらいぬ🐾木蔭(@kokage0802)」さん。

 この動画から漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の波紋法を思い浮かべる人が続出し「リアル波紋使いだ」「ツェペリさんに教わったの?波紋法」「スタンド使いか!」「そのうち『波紋カッター』出しそう」と盛り上がりました。さらに「フリーWi-Fi?」「素晴らしい横隔膜」「超音波出てるみたい」という人もいて、木蔭くんが意図せずつくる波模様の素晴らしさに3.7万の“いいね”がついています。

 ツイートした飼い主のご住職は「ジョジョ」を知らなかったので「きれいというか、すごい波紋だな、と」思ってツイートしたのだそう。8月2日に1歳の誕生日を迎えたミックス犬の木蔭くん。お誕生日には、犬用ケーキのろうそくにびくびくしたものの、火が消えたらガッツリいただき、プレゼントのおもちゃをもらって大満足。「皆が穏やかに集い会える木蔭のような存在になって欲しいな…」という気持ちで木蔭くんと名付けたと言うご住職に聞きました。

──波紋をつくる前の木蔭くんは、ずいぶん遊んだのかしら?

 キャンプ場はいつもの散歩コースです。人が少ないキャンプ場なので、8メートルくらいの長い紐にして走らせていますが、いつも全力ダッシュですね。今年がほぼ初めての夏ですが、水に入るのは好きみたいです。

──木蔭くんとはどのような出会いだったのですか?

 木蔭は、防府市内の野犬の子です。保護されたあと、生後1カ月くらいで保健所からうちに来ました。性格は子どらしく元気ですが、野犬だったからか、やや警戒心が強くてビビリですね。

──お寺のパトロールがお仕事なんですね。普段はお寺でどんな風に過ごしているのですか?

 あらかた半外の犬小屋か、土間で過ごしています。室内犬ではないですが、屋根もない完全な屋外で過ごしているわけではないです。檀家さんが来たりしたら取り敢えず吠えることもありますが、ツンデレですね。近くまで来たら喜びます。あとは裏庭でボール遊びが好きです。

──1歳のワンコらしく元気いっぱいですね! 動画が話題になりました。

 よくわからないですが、お寺の認知度に繋がって、木蔭に会いに来る人が増えたらうれしいな、とは思います。もっと人慣れして欲しいので。

 ◇ ◇

 木蔭くんが暮らす「医王山福楽寺」は、天平18年(746年)創建の歴史ある寺院で、ご本尊は「薬師瑠璃光如来」さま。また、日本最古と言われる四国八十八カ所の写し霊場「秋穂八十八箇所霊場」の3つの札所があります。

■真言宗御室派 医王山福楽寺 https://fukurakuji.com/

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