大阪の印刷会社「うめだ印刷」(本社、大阪市東住吉区)が公開する「祝日変更シート」が分かりやすいと注目を集めています。同シートには今年の7月、8月、10月の祝日移動後の修正された日付が並んでおり、各自ダウンロードして印刷し、切り貼りできる仕組みです。
実家のカレンダーを見てひらめいた
同社公式ツイッターアカウント(@umeda_insatu)は14日、ツイッターを更新。ユーモアたっぷりに有益情報を投稿しました。
「7月19日、フツーに全力で休むところでした。そんなワケで作った。祝日変更シート。よければ、画像をプリントアウトして切って貼って、無断欠勤の危機を回避してください」
この投稿で祝日移動を知ったユーザーもおり、お役立ちアイテムの拡散は現在も続いています。
「普段は3いいねぐらいなのに」と驚く同社担当者に話を聞きました。
ーー「祝日変更シート」はどなたの発案ですか。
「私の発案です。普段は制作課に勤務し、パンフレットやチラシなどを制作しています。印刷会社では名刺や封筒などで住所の変更があった場合に、上から貼るための訂正シールを作る仕事があります。それがヒントになりました」
「19日が平日になると知ったあと、実家のカレンダーを見たときに19の部分がペンで赤から黒に塗りかえられていました。赤は黒で塗りつぶせるけど、黒は赤では塗りつぶせないから、みんな困ってるだろうなと思って、それが上から貼る祝日変更シートを作るきっかけになりました」
10月のメッセージは「自粛しました」
ーー「仕事に行って!」「学校に行って!」など、ひと言メッセージもあります。
「私が危うく無断欠勤になるところだったので、みなさんにもこの危機を伝えなければという使命感で入れました。ちなみに10月11日は『残念!10月の連休は消えた』と入れようとしたのですが、ちょっと悲しくなるので自粛しました」
ーーツイートした理由は。
「連休が移動することはなんとなく知っていましたが、具体的な日を知ったのは6月末で、上司と仕事のスケジュールを確認していた時です。きっと私と同じように、祝日移動を知らない人はたくさんいるだろうと思ったので、注意喚起の意味で投稿しました」
ーー顧客やSNSユーザーからはどんな反応がありましたか。
「SNSでは『全然知らなかった』や『10月もあるとは思わなかった』『今年のカレンダーには気をつけないと』などの反応がありました。みなさんの身に迫る危険を未然に防げてホッとしています。営業マンが得意先で配っているのですが、とても好評だそうで、お役に立ててうれしい限りです」
卓上や壁掛けタイプなどさまざまなカレンダーに合うようにと数字のサイズも3つ用意され、至れり尽くせりです。
「実際に家や会社のカレンダーに試しで貼ってみたら小さすぎたので、いろんなサイズがあった方がいいなと思って、大・中・小のサイズに作り直しました。祝日変更シートは弊社ホームページから無料でダウンロードできます。お家に100均のシール用紙があればプリントアウトできますのでぜひ」(担当者)
▽うめだ印刷「【無料】カレンダー祝日変更シート・ダウンロード」ページ
https://umedainsatu.com/2021/07/13/cal/