シャワーの温度調整に一苦労!?「2ハンドル混合水栓」の不便さを嘆く投稿が話題に「生活の質にかかわる」

中将 タカノリ 中将 タカノリ

「"シャワーの水栓がコレか否か"って何気に生活の質に大きく作用すると思うんですけど、なぜかどこの賃貸情報サイトにもこういう情報って載ってないんですよね……。」

ひとつの吐水口に対してお湯と水の2つのハンドルがある「2ハンドル混合水栓」の不便さを嘆く投稿がSNS上で大きな注目を集めている。この投稿の主は東京都にお住まいのとさかさん(@tosaka_public)。

たしかにこのタイプの水栓でシャワーを浴びようとして、思いがけず熱すぎたり冷たすぎる水を浴びてしまったことのある人は多いと思う。とさかさんの投稿に対しSNSユーザー達からは

「これその日の調子によってはうまく混ざらずに熱いのと冷たいのが交互に来たりするんですよね…」

「因みにサーモ付きとか止水とか色々有るんですけど構造が一番簡単でぶっ壊れないのがコレなんですよ 調整付いてるのって水栓の内部で部品劣化して止まらなくなったり、部品が廃盤になって結局全交換ってパターンも有るんで、その内あえて壊れないコレに劣化交換されるオーナーも居るんですw」

「持ち家ですが、自分で替えた事があります。"サーモスタット式水栓"でググってみてください。部屋の付加価値となるので水栓交換の許可について私なら大家と交渉をしてみます。」

など数々のコメントが寄せられている。

   ◇   ◇

とさかさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):今回のご投稿のきっかけをお聞かせください。

とさか:私は高校を卒業後、大学のあった大阪で4年間、その後就職して東京で2年と少し一人暮らしをしています。これまで一人暮らしした物件はいずれもこのタイプの水栓で、その不便さに悩まされていました。また諸事情で近い将来転居を余儀なくされる可能性があり、賃貸物件探しの下調べをしていたのですが、単身者向けだとこうした水栓を採用する物件が多かったこともこの投稿のきっかけになりました。

中将:このタイプの水栓のメリット、デメリットについてあらためてお聞かせください。

とさか:居住経験があるのみで水栓に対する専門的な知識などはないため、素人の一使用者の感想であることをご承知いただきたいですが、メリットとしては構造が簡便故に導入コストやメンテナンスコストが低いことではないでしょうか。故障のしにくさや、万一不具合が生じた際もすぐに修理できる簡便さもこれに含まれるでしょう。

デメリットは温度調整が難しい点です。自然とやってしまうような簡単な操作で熱いお湯や冷水が出るので危険性が高いですし、温度を調整した状態で一時止水ができる止水弁がない場合、1度のシャワーで複数回の温度調整が必要になります。元の水温次第で出てくるお湯の温度が変わってしまうので、気温や給湯器のご機嫌に応じて微調整しなければならないわずらわしさもあります。

シャワーはおおむね毎日浴びるものですから、そうした調整に時間や神経を消費したり、浪費される水資源や石油などのエネルギー資源の観点から言ってもこのタイプの水栓はデメリットが大きいと言えるでしょう。

中将:ご投稿に対しさまざまな意見が寄せられました。これまでの反響へのご感想をお聞かせください。

とさか:これまでにインプレッション数ベースでおよそ190万人の方にご覧いただいています。賛同するご意見、同じ苦労をなさっているというご意見も多くありましたが、慣れれば問題ないとするご意見やこれを苦労とみなすこと自体に対する批判的なご意見、こうした賛否の差には生家の水栓環境が大きく作用すると指摘するご意見もありました。

また、給湯器側の温度調整や止水弁で対応すればいいというご意見、物件管理者と水栓交換を薦めるご意見、物件を管理する立場からこのタイプの水栓のメリットをご教授いただくご意見もありました。

多くの反響が届いたこと自体は過去にもあったため慣れていましたが、今回は様々なご意見をいただいたため、自論と合う合わないはさておいて通読することで勉強させていただいた面もあるのは事実です。

   ◇   ◇

これから賃貸物件を探す人は内覧時にぜひ水栓のタイプを確認していただきたい。

なお、とさかさんは北海道に本社を置くコンビニエンスストアチェーン、セイコーマートについてさまざまな研究をしている。先日、セイコーマートが本社から遠く離れた茨城県に多数進出している理由を考察するnote記事を公開した際は大きな反響を得たそうだ。

姫路・播州を中心に展開した兵庫県内のセイコーマートについても触れた興味深い内容なので、コンビニチェーンの展開にご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

   ◇   ◇

▽note「なぜ本州のセイコーマートは茨城県にばかりあるのか」https://note.com/tosaka50/n/n065fb3db4d8b

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース