「想像もしないことが起こるのが育児の醍醐味ですねぇ(白目)」という文言とともに、可愛らしい幼児用の麦わら帽子の頭頂部がぱっくり開いてしまった画像が6月25日投稿されました。ツイートは7月3日現在、1.3万件ものいいねがついています。丸い天井部分と帽子の本体部分は、幅約3センチほど、かろうじてつながっているだけ。これは確かに想定外の事態です…!
ツイートしたのは、帽子の持ち主のお母さんであるまつこ(@matsuko93)さん。投稿後「透明糸で縫い合わせれば元に戻せそう」などとアドバイスが寄せられ、それを頼りに、最終的にはどこに縫い目があるのか(少なくともひと目見ただけでは)分からないほどきれいに帽子は修理され、その画像も投稿されました。詳しい話をまつこさんに伺いました。
――お疲れさまでした。頭頂部が(ほぼ)全開してしまった麦わら帽子を見た瞬間の感想と、ご家族の皆さんの様子はいかがでしたか?
娘は満面の笑みで見せてきました。「ひぇー!!なにこれーー!!こんなん笑うしかないやんーー!!」という衝撃が第一に来ましたが、すぐに「で、これどうしたらいいのん?接着剤でいける?え?買いなおす?」と対応策に頭を悩ませることになりました。夫も「涼しそう」「接着剤はやめてせめて布用ボンドで…」でした。
――そうだったんですね。最終的には縫って修理なさっていますが、縫う自信は当初からありましたか?
自信はほとんどありませんでした。ツイートにも書きましたが、そもそも縫って直すという選択肢を考えつきませんでした(笑)。子どもが通っているスイミングの水泳帽にワッペンをつけるのにも四苦八苦するような手芸レベルですから…でもフォロワーさんに直しかたを教えていただき、失敗したとしても、みんなが励ましてくれるなら試しにやってよう!と挑戦してみました。
――結局、テグスを利用したとのことですが、特に苦労した点はどこですか?
「透明糸」という名前の商品は見つからず、「テグス」でも細いのなら大丈夫!とフォロワーさんに教えてもらったので、売っていた中で最も細いもの(テグス1号:直径0.17ミリ)を使用しています。普通の糸と違って弾力があり、最初の玉結びを作るところから苦労しました。すぐ絡まりますし、麦わらの弾力ゆえに(縫い目が)浮きがちでした。縫うことはもちろん、テグスも扱いなれていないので、全体的に苦労しました。
――でも見事に修理なさいましたね!ご自身の中では100点満点中、何点ですか。
個人的には満点ですね!!麦わら帽子としての体裁を保ちつつ、かぶれるようにという気持ちで始めましたので、もう完璧です!
◇ ◇
今回の投稿に反響があったことについて「親としてまたは子として、同じような経験をされた方が結構おられるのだな、と思いました。ですので、後で振り返れば、これもまた一つの良い思い出になるのだろうな、とより楽しませてもらいました」とも話す、まつこさん。ちなみに、修理した帽子を渡すとお嬢さんは「なおしてくれてありがとう。でも、前のやつ楽しかったね!」と嬉しそうに笑ってくれたそうです。ぜひご家族の夏の思い出として、いつまでも大事に覚えていて欲しいですね。